「恐竜の起源と巨大化」
進行役 真鍋真 氏
皆さんこんにちは、ようこそいらっしゃいました。ご案内のようにこのシンポジウムは2つのセッションに分かれていて、まずこのセッションでは超竜ということで、スーパーサウルスという最大級の恐竜の一つですが、それが一つの大きなポイントとなっている。その周辺で第一部は「恐竜の起源と巨大化」ということで4名の先生にお話をいただきます。
もちろんスーパーサウルスについては3番目にケネス・カーペンター先生からお話いただきますが、その前に、恐竜はそもそも三畳紀に最初の種類が出てきた。恐らく1〜2mくらいの2足歩行の肉食の動物だったと考えられている。そんな中から大型化するものが出てきてスーパーサウルスというものになっていくが、その最初の時点ということで、最初にハント先生から三畳紀の恐竜の起源と地球環境ということをお話いただきます。
長谷川先生からお話があったように、三畳紀には、最初の恐竜が出たのとほぼ同じ時期に哺乳類の最初の種類が出ている。そういった意味では、なぜか恐竜の方が先に生態系の主役に躍り出た。それでしばらくの間中心的な存在になったという出来事も起こっている。そんな意味から三畳紀は興味深い時代であるわけです。
また、竜脚類の進化というのも、中国から沢山いろいろな変わった形のものが出ていて、竜脚類の進化の中では非常に重要な地位を占めている。そういったところを董先生からお話いただきます。
長谷川先生のお話にもあったが、竜脚類というと大きくなるという進化が有名なわけだが、実はあえて小さくなる適応を見せたものも、最近ヨーロッパから見つかっている。そんなところをマテウス先生から最後にお話いただきます。それではまずハント先生からお話いただきます。
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