(手)
手なんですけど、小さく見えます。一般的に言われていることは、頭をすごく
大きくしていったために、バランスをとるため手を小さくした。腰の前と後ろの
バランスを取るには、手を小さくすることが効率がよかった。
それでも、筋肉の付いた部分や骨の太さから見ると、片腕で200kgの物を
持ち上げることが出来たのではないかという説もあります。でも、200kgの物
を持ち上げるには強度として弱いのでないかとも言われます。
この手がどう使われたかについては、いろいろ説があります。先ほど紹介し
たホルツ先生は、羽毛がついていて、求愛行動のディスプレイとして使ったの
ではないかという考え方を示しています。
SUEを最初に発掘した、ブラックヒルズ地質学研究所のピーター・ラーソンさん
という方は、200kgの力を利用して獲物に組み付くことができたのではないか、
十分実用になった手でなかったかという事を言っていますが、その辺は想像
の世界になってしまう。想像の世界は楽しいことです。 |