鳥脚類に関するニュース
Brachylophosaurus canadensis の標本体内に残された植物片 9.16.08
豪クイーンズランド州最後期アルビアン産出のヒプシロフォドン科上顎歯 9.14.08
Hocknull, S.A., and Cook, A.G. 2008.
Hypsilophodontid (Dinosauria:Ornithischia) from latest Albian, Winton Formation, central Queensland.
Memoirs of the Queensland Museum 52(2):212.ダウンロードできます
豪クイーンズランド州、再後期アルビアン下部Winton層から産出した単離右上顎歯を
記載しています。Atlascopcosaurus loadsi 及びQantassaurus intrepidus と同様の特
徴をもつとしています。
ヒプシロフォドンの装甲はなかった 8.22.08
ABC(豪)
小型の鳥脚類、ヒプシロフォドンにはプレートが発見されてあり、これまでそれは
皮骨の装甲とされてきました。しかし今回の研究で、それは体内部の肋骨先端部と
近接していて、装甲ではないことが確認されました。それは鉤状突起と同様のもの
で、体を動かす時や呼吸時に恐竜の胸郭の支持を補助していたと考えられるそう
です。
Richard J. Butler and Peter M. Galton 2008.
The ‘dermal armour’ of the ornithopod dinosaur Hypsilophodon from the
Wealden
(Early Cretaceous: Barremian) of the Isle of Wight: a reappraisal
Cretaceous Research Volume 29, Issue 4, August 2008, pp. 636-642
doi:10.1016/j.cretres.2008.02.002
カモハシ竜は生き残りのため捕食者より早く成長した 8.06.08
オハイオ大ニュース モンタナ州立大ニュース AFPBB
カモハシ竜類は、T-REXなどの捕食者より早く成長して生き残りを賭ける戦略をとっていた
そうです。オハイオ大のLisa Noelle Cooper らの研究では、ヒパクロサウルス(Hypacrosaurus
stebingeri (MOR 549))と捕食者であるアルバートサウルス(Albertosaurus)、T-REXおよびトロ
オドン(Troodon)の大腿骨や脛骨の成長曲線を比較しています。
ヒパクロサウルスMOR549標本は、死亡時には成体で13歳でした。成体の95%の大きさに達
するのに10から12年かかったそうです。一方、アルバートサウルスが成体の95%の大きさに
達するには23年、T-REXは36年かかったとしています。トロオドンと比較すると、ヒパクロサウ
ルスの方が2倍速く成長しただろうとしています。
また、ヒパクロサウルスが性的成熟に達するのも速く、2から3年で成熟したそうです。
この結果から、ヒパクロサウルスが捕食者をしのぐ成長をすることで、いくらかは捕食者を避け
ることができたことが示唆されるとしています。
L. N. Cooper et al. 2008.
Relative growth rates of predator and prey dinosaurs reflect effects of
predation
Proc. R. Soc. B doi:10.1098/rspb.2008.0912
アブストラクト 論文ダウンロードできます。
Camptosaurus の新種 5.05.08
MLでは4月22日に流れていました。あとづけで紹介です。
Carpenter, K., and Wilson, Y. 2008.
A new species of Camptosaurus (Ornithopoda: Dinosauria) from the Morrison Formation (Upper Jurassic)
of Dinosaur National Monument, Utah, and a biomechanical analysis of its forelimb.
Annals of the Carnegie Museum 76(4):227-263. 論文
Camptosaurus の新種Camptosaurus aphanoecetes を記載しています。
種小名はギリシャ語"aphanoe-"隠された+ギリシャ語"-cetes"住んでいる
この標本が75年間もユタ州の恐竜国立モニュメントで展示されていたことから。
Velafrons coahuilensis のニュース 2.13.08
Velafrons coahuilensis は、JVP2007年4号で記載されたランベオサウルス亜科恐竜です。メキ
シコ、コアウイラ州の約7,200万年前の地層から産出しました。
ユタ大学ニュースでその紹介をしています。復元頭骨写真や、生態復元図もあります。
The Salt Lake Tribune少し斜めからの頭骨写真があります。
参考:Gaston Design, Inc.(復元頭骨作成) Todd
Marshall(復元図作成)
ユタ自然史博物館でも紹介しています。
New Dinosaur from Mexico
プレスリリース プレス用写真Velafrons Image Galleryとても大きい写真があります。
ミイラ化したハドロサウルスDakota 12.03.07
ナショナルジオグラフィック AFPBB
1999年に発見された最も良好なハドロサウルスのミイラ"Dakota"、皮膚や筋肉も
良好に残り、筋肉の量から速度を推定し、T-REXより速かったとする研究も出ています。
米ナショナルジオグラフィックTVでは、12月9日、DINO DEATH TRAPS, DINO AUTOPSY
という2本の特集番組を放送します。
参考:マンチェスター大古生物学研究テーマ MARMARTH RESEARCH FOUNDATION
体の多くの部分に皮膚や筋肉などの軟組織 恐竜のミイラ化石「ダコタ」の詳細が明らかに 12.07.07
ナショナルジオグラフィック日本版
熊本県御船町でハドロサウルス類頭骨化石発見 10.14.07
東京新聞 読売新聞 朝日新聞 御船町
13日、御船町恐竜博物館が発表しました。2004年2月、同県益城(ましき)町のアマチュア
化石研究家・富田優司さんが発見したもの。その後同博物館のクリーニングで、脳函を含む
ハドロサウルス類の頭骨と判明(国内初)。
発見について、17日からのSVP総会で報告するそうです。
米ユタ州南部から産出したGryposaurusの新種 10.04.07
Gryposaurus monumentensis と命名されています。種小名は恐竜ナショナルモニュメント
で産出したことから。
TERRY A. GATES and SCOTT D. SAMPSON
A new species of Gryposaurus (Dinosauria: Hadrosauridae) from the late
Campanian
Kaiparowits Formation, southern Utah, USA
Zoological Journal of the Linnean Society 151 (2), 351?376.
doi:10.1111/j.1096-3642.2007.00349.x アブストラクト(論文ダウンロードできます)
ナショナルジオグラフィック ユタ大学ニュース ユタ自然史博物館ニュース
読売新聞 毎日新聞
スペインBurgosでイグアノドン(?)化石産出 8.07.07
Typically Spanish
La Tejera in Barbadillo del Mercado というところでイグアノドンのものと考えられる大腿骨
(1.2m)と脛骨(1.1m)が発見されたそうです。
初の巣穴に住み穴掘りする恐竜の生痕化石及び体化石の証拠 3.22.07
穴掘り恐竜が記載されました!
新種の恐竜発見=「長春竜」と命名−中国 4.11.06
ヤフーニュース(時事) 新華社吉林頻道 人民日報日本語版
ただし、実際にはずいぶん前に紹介した恐竜です。パンテオンでは昨年8月18日に
紹介しました。
吉林省中部、前期白亜紀、泉頭層の原始的鳥脚類恐竜
中国古生物網
ランベオサウルス亜科恐竜における鼻腔の相同性及び頭の稜の機能1.17.06
ユーレカラート トロント大ニュース MSNBC
中国甘粛省第三地質鉱産勘査院、蘭州竜を命名 10.12.05
10月11日、同院は劉家峡国家地質公園開園と蘭州竜命名の会を開催しました。
蘭州竜は、同院の李大慶博士を中心に6年間研究してきた恐竜で、蘭州盆地から
初めて産出したものです。写真を見ると大型の鳥脚類ですね。
その特徴は、現在知られる植物食恐竜中、最大の歯をもつことです。最大の歯は、
幅7.5cm、長さ14cm。下顎長1m、14の歯槽があり、1個の歯槽の広さは4cm。これ
も既知の恐竜中初めてとのことです。生きている時は体長10m、体高4.2m、頭骨
長は体長の1/10。体重5.5tだそうです。
記載は地質通報の2005年9号に掲載されているようです。表紙にその歯の写真が
あります。ゼムクリップと比べるとその大きさがわかります。
論文の中国語表題は「中国甘粛発現世界上最大牙歯植食性恐竜 巨歯蘭州竜」
新華社 開会命名の模様(同院) 同院地層古生物研究
ヤフーニュース(時事)
内蒙古(中国)前期白亜紀産の原始的ハドロサウルス上科恐竜 8.31.05
吉林省中部、前期白亜紀、泉頭層の原始的鳥脚類恐竜 8.18.05
Jinzhousaurus のクリーニング完了 7.19.05
遼西商報
Jinzhousaurus は中国遼寧省で発見され、イグアノドン科とされた
恐竜です。
熱河層で発見された恐竜の中では最大のものです。2004年夏、幕張
メッセで開催された「驚異の大恐竜博」で頭蓋が展示されました。
なぜ、頭蓋のみ展示されたかというと、ほかの部分のクリーニングが
済んでいなかったためです。記載論文も頭蓋のみの記載です。
報道によれば長さ4.5m、高さ2.5mとあります。錦州宜州化石館に展
示されてあるそうです。
韓国宝城郡で「子恐竜の化石」発見 10.14.04
極東ロシア、マーストリヒト期産のランベオサウルス亜科恐竜 10.09.04
淡路島から関西初の恐竜化石発見 8.03.04
白亜紀後期ワイオミングから発見された恐竜皮膚化石 4.27.04
Quo Vadis? Paleoenvironmental and Diagenetic Constraints on Late Cretaceous
Dinosaur Skin from Western North America
Wegweiser, Breithaupt, Matthews, Sheffield and Skinner. March 2004.
SEPM The Sedimentary Record 2(1): 4-8.PDFファイル
ワイオミング州で発見されたランベオサウルス亜科恐竜化石の皮膚および皮膚印象
化石について、その化石生成を論じています。
チェコのイグアノドン類 11.27.03
写真が出ています。文章はチェコ語?なのでわかりません。
ナショナルジオグラフィック(チェコ版) ラジオプラハ
チェコでイグアノドン類化石 11.19.03
DinosaurMLの情報では、チェコで初の恐竜化石が発見されたそうで
す。最初にアマチュアが大たい骨を発見し、さらに国立博物館のチーム
が不完全な骨格要素を発掘したそうです。
およそ9千4百万年前のイグアノドン類で、推定体長4mとかなり小型です。
白亜紀のヨーロッパは島が点在するようになっていたので、島の法則で
小型化したのかもしれません。
Zalmoxes robustus 記載論文 10.13.03
Jornal of systematic palaeontology1(2)pp.65-123
まだネット上ではちゃんと出ていないのですが、どなたかがスキャンした
ものを見ることができます。早く読みたい方は読んでください。
イグアノドン類のラブドドン科に位置づけられています。
参考:ザルモクシス
いわきの恐竜化石、8500万年前のハドロサウルス科と判明
7.03.03
ヤフーニュース(毎日) 福島民報
フクイサウルス記載 4.07.03
A NEW IGUANODONTIAN (DINOSAURIA: ORNITHOPODA) FROM
THE LOWER CRETACEOUS KITADANI FORMATION OF FUKUI
PREFECTURE, JAPAN
小林欣次、東洋一
Journal of Vertebrate Paleontology: Vol. 23, No. 1, pp. 166-175.
Fukuisaurus tetoriensis gen. et sp. nov.
と命名されています。
参考:福井県立恐竜博物館
米モンタナでミイラ化したbrachylophosaurus“Leonardo”
10.11.02
SVP発表のひとつです。
アブストラクトによると全身の90%完全で、また全身の80%表皮が
残っているそうです。
写真(Phillips County Museum)
ナショナルジオグラフィック
SVPプレスリリース 同写真 プレスリリースに他数件あり
参考:SVP発表アブストラクト解説は、ドラゴン宮下さんの
Life is Dinosaur ラボラトリーに十数件あります。
アルゼンチン、パタゴニア、ネウケン盆地産、新しいイグアノドン類
鳥脚類 9.18.02
A NEW IGUANODONTIAN ORNITHOPOD FROM NEUQUEN BASIN,
PATAGONIA, ARGENTINA
RODOLFO A. CORIA, and JORGE O. CALVO
Journal of Vertebrate Paleontology: Vol. 22, No. 3, pp. 503-509.
以下アブストラクトほにゃ訳
ネウケン層群下部(Rio Limay 層、白亜紀前期)の新しいイグアノドン
類鳥脚類の発見は、数年前 Gasparinisaura cincosaltensisから始まっ
た、この種の恐竜の発見記録を増やした。
Anabisetia saldiviai, gen. et sp. nov. は以下幾つかの特徴により他の
全ての鳥脚類と識別される。扁平な第五中手骨、非常に大きい肩峰
のある肩甲骨、腸骨には全長の50%以上の長さがある寛骨臼前突起
がある。
AnabisetiaはTenontosaurus より派生していて、新イグアノドン類
〔Euiguanodontia (Gasparinisaura + Dryomorpha)〕 と、以下の特徴-
各上顎骨歯に一次外側隆線がある、幅広いbrevis-shelf 、退縮した
中足骨-を共有する。横断面で扁平な前恥骨突起や前腹方向を向い
た坐骨脚のような、派生した特長は、 Anabisetia を Dryomorpha
(たとえば、,Dryosaurus, Camptosaurus およびIguanodon)と関連づけ
る。
Anabisetia は、基幹的イグアノドン類鳥脚類が白亜紀後期に北米に現
れる以前に南米に生息していたという仮説を補強する。
アジアの鳥脚類、Probactrosaurus Rozhdestvensky, 1966について
8.31.02
On Asian ornithopods (Dinosauria: Ornithischia).
4. Probactrosaurus Rozhdestvensky, 1966
David B. Norman
Zoological Journal of the Linnean Society, 2002, 136, 113-144.
この号は主竜類の解剖学と古生物学を特集していますが、うち2編が
恐竜です。アブストラクトほにゃ訳
Probactrosaurus 属は、内蒙古自治区での中国・ロシア共同発掘遠征
で発見された材料により設立された。化石はMaorty (= Maortu)という
サイトで採集された。鳥脚類恐竜に帰せられる材料は新しい属の2つの
種、Probactrosaurus gobiensis とP.alashanicusを定義するに十分であ
ると考えられた。前者ははかなりの量の骨格材料に基づいたが、その
大部分は、モスクワの古生物協会(PIN)のコレクションに今でも見ること
ができる。後者ははるかに貧弱にしか保存されていない標本に基づい
ているが、もはやPINのコレクションに見ることができない完模式標本(
後頭蓋)を含む。またそれは伝えられるところによれば、他の材料ととも
に北京の古脊椎動物与古人類学研究所に返還された。P.alashanicus
に帰せられるオリジナルな材料の一部はPINのコレクションにある。両
分類群ともA. K. Rozhdestvenskyにより設けられたが、早期中国・ロシ
ア発掘遠征の全ての材料を用いて再記載された。
Probactrosaurus alashanicus はP.gobiensis の新参主観的同物異名
であるとみなされる。なお一層の対比が最近記載された標本、
Probactrosaurus mazongshanensis Lu, 1997 とされた。後者は
Probactrosaurus 属に帰することができるように見えない。
Probactrosaurus はきゃしゃな鳥脚類(体長4-6m)である。頭蓋はどん
な形の頭蓋稜にも飾られていない。しかし、前顎のくちばしは腹側に
偏り、歯列はより派生したハドロサウルス類鳥脚類に見られるものと
同様である。頭蓋より後方の骨格は、とりわけ伸びた前肢と手、および
小さい円錐状の母指の棘において華奢さが著しい。系統分析からは、
P.gobiensis は派生した、ハドロサウルス類でない、イグアノドン類の
鳥脚類であり、分類群ハドロサウルス科の基幹的姉妹群であることが
示唆される。現在知られているイグアノドン類の系統が再検討された。
カナダ・ブリティッシュコロンビア州で州史上最大の恐竜発見 7.10.02
同州北部の都市Tumbler Ridge近郊で、これまで20個の骨が発見され
たそうです。約9千5百万年前から9千7百万年前の鳥脚類のもの。
The Globe and Mail]
参考:Fossils of Northern British Columbia
レソトサウルスのほとんど完全な頭骨 7.02.02
Nearly Complete Skull of Lesothosaurus (Dinosauria: Ornithischia) from
the Upper Elliot
Formation (Lower Jurassic: Hettangian) of Lesotho
FABIEN KNOLL
Journal of Vertebrate Paleontology: Vol. 22, No. 2, pp. 238-243.
レソト、MasitiseのUpper Elliot層(Hettangian)で発見された、ほとんど完全
なレソトサウルスの頭骨について記載しています。後頭骨領域で新しい知
見が得られたようです。成体のものではありません。
スウェーデンのヒプシロフォドン 10.8.01
DinosaurML によると、スウェーデン南部、スコーネ(Skane)地方のクリ
スチャンスタート(Kristianstad)盆地から発見されたもの。
Kristianasaura ugnsmunnarnensis と命名されたそうです。モササウルス
骨格と一緒に発見されたとそうです。
発見されたのは1.5cmほどの歯で、約8千万年前のものという別の記事も
あるのですが、ここでは発掘地はScania北東のIvo湖となっています。
タイから40以上の恐竜化石発見 9.28.01
DinosaurMLでBen Creisler がポストしたものです。9月22日付けのバン
コクポスト紙によると、The Rajabhat Institute は40以上の恐竜化石を発見
したことを発表しました。これは、同協会の探査チームがタイ北西部Muang
地方のBan Nong Rangka, と Ban Pong Malaengwan という2つのサイトで発
掘したものです。
約1億1千万年前のイグアノドン科のものとされています。2個体に属する歯、
右上顎骨、体肢骨があり、母親と子かもしれないと言われています。
歯や顎は他国で発見されているイグアノドン科とは違っているそうです。
この化石はVaravudh Suteethorn とフランスの古生物学者により調査され
るそうです。
また、シャモティラヌスの骨も産出していますが、これはコーンケーン省プー
ウィアング地方で発掘されたものより2千万年新しいとのこと。これらは来年
できる新しい博物館で展示されるとのことです。
バンコクポスト紙
参考:金子隆一タイ恐竜ツアーアルバム
中国遼寧省義県層から鳥脚類新属新種 9.28.01
A new iguanodontid (Jinzhousaurus yangi gen. et sp. nov.) from the
Yixian Formation of western Liaoning, China
汪筱林、徐星
Chinese Science Bulletein vol.46 No.19 P.1669-1672
科学通報2001年3月第5号掲載論文の英語版です。(6月23日紹介)
頭蓋骨と歯の形態からイグアノドン科の新属新種として報告しています。
以下アブストラクトほにゃ訳
遼寧省西部義県層から産出した標本。いくつか原始的な形質も残してい
るが、他の派生したイグアノドン科恐竜と同様な多くの形質がある。前眼
窩窓の欠如、前頭骨は眼窩の形成にあずからない、それはハドロサウル
ス科の状態に近づいている。
このように稀な形質の組み合わせから、ハドロサウルス類へ形態的進化
の評価について重要なデータをもたらす。また、この発見は遼西の熱河動
物群において最初の大型恐竜の報告であり、この有名な動物群の多様性
を増すものである。さらに、義県層からの派生したイグアノドン科の発見は、
熱河動物群が白亜紀のものであることを支持するさらなる証拠をもたらし、
またこれは同位体による年代とも一致する。
皮膚印象が鮮明に残されたブラキロフォサウルス化石 9.25.01
DinosaurMLでNate Murphyがポストしています。
"Leonard"とよばれるブラキロフォサウルス(白亜紀後期に北米に生息してい
たハドロサウルス科の恐竜です)は、2000年7月27日にモンタナ州のジュ
ディスリバー層で発見されたそうです。
とても保存の良い化石なのですが、特筆すべきことは皮膚印象がポジにも
ネガにも保存されていることです。写真を見る限りでは直径1cmほどの丸い
粒状のうろこだったのかな?と思えます。
Judith River Dinosaur InstituteここのLEONARD をクリックしてください。
Jeholosaurus の詳細 8.13.01
DinosaurMLでMickey Mortimer がポストしています。
Vertebrata PalAsiatica 38(4): 318-325に掲載されたもので、パンテオンでは
1月26日にそのことだけお知らせしました。
A primitive ornithopod from the Early Cretaceous Yixian Formation of
Liaoning Xu, Wang and You
中国遼寧省義県層前期白亜紀バレミアン期から。属名はこの地方の古い地
方名から。種名 shangyangensis はこれも地名から。
記載標本は、不完全な頭蓋骨(63mm)、下顎骨(59mm)、頚椎、尾椎、
大腿骨(90mm)、脛骨(107mm)、腓骨、中足骨、趾骨など。参照標本は不完全
な頭蓋骨(〜50mm)、頚椎。
外背側に拡大した鼻孔、方形頬骨最大長の25%以上ある方形頬骨窓、方形
頬骨は頭蓋骨高の30%以下、前歯骨は前上顎骨より殆ど150%長い、歯骨
は殆ど角骨の後ろの境界まで後方に伸びている、第三中足骨は他の中足骨
より前方に位置している。
鳥脚類の中の位置付けについては、この詳細を見る限り、記載者たちはあま
りはっきりさせていないようです。
詳細は上記MLをご覧ください。やはり記載論文を見たいですね。
中国遼寧省義県層から鳥脚類新属新種6.23.01
科学通報2001年3月第5号掲載
遼寧義県組禽竜新属種:楊氏錦州竜
汪筱林、徐 星
大型の鳥脚類で、頭骨の形態と歯の特性から新属新種とするとあります。
Jinzhousaurus yangi gen. et sp. nov.(楊氏錦州竜)
既知の鳥脚類と比較して原始的な特性を有するが、上顎骨と嘴部が中等に
拡大している、また歯の並び方の特性ががカモハシ竜に非常に近い。
カモハシ竜の進化と起源を研究する上で、重要な意義を有している。
残念ながら写真などはありません。
米ユタ州でカモハシ竜皮膚化石発見5.22.01
アリゾナ・ユタ州境の北側、Grand Staircase-Escalante National
Monumentという台地で発掘をしていた北アリゾナ博物館のBarry Albright
らが発見したものです。4インチ四方のもの、バレーボールサイズのものが
カモハシ竜椎骨ちかくで発見されたそうです。同博物館で展示されるそう
です。
MSNBCニュース
ポルトガル、ロウリンハから新しいカンプトサウルス科恐竜5.2.01
DinosaulMLによれば、ポルトガルのマテウスらにより、記載された
そうです。
Mateus, O. and M. T. Antunes. 2001.
_Draconyx loureiroi_, a new camptosauridae
(Dinosauria, Ornithopoda)
from the Late Jurassic of Lourinha, Portugal. Ann.
Paleontol. 87, 1, 67-73.
ドラコニクスとはすごい属名ですね。同一個体に属するばらばらな骨に
より記載されています。上顎歯、3個の尾椎と血道弓、右上腕骨と大腿
骨遠位端、指、趾骨、踵骨などです。
米のモリソン層とのつながりにおいて、アロサウルス-ロウリンハノサウ
ルス、ディプロドクス-ディンヘイロサウルス、カマラサウルス-ロウリンハ
サウルスに先行してカンプトサウルス-ドラコニクスの対応がなされた
としています。
米オクラホマ州で頭蓋骨のあるテノントサウルス発見2.27.01
ニューヨークタイムスです(無料の登録必要)。
オクラホマ大の研究者、Dr. Richard L. Cifelli らのチームが同州都オクラホマ
シティから150マイル南東のAtoka郡で発掘したものです。彼によれば、「恐らく
今までで最大かつ最良に保存されたテノントサウルス」だそうです。
テノントサウルスといえば、ディノニクスの群れに教われているイラストが目に浮
かびます。
これまでのテノントサウルス標本では頭蓋骨は失われているか断片だったという
こと。標本は同大のSam Nobleオクラホマ自然史博物館でクリーニングされてい
ますが、その様子は同館のウェブカメラで見ることができます。
参考:同館のテノントサウルスと共にディノニクス発見のニュース(2000年)
同博物館テノントサウルス関係写真4.20.01追加
Dinosaur with a Heart of Stone 2.3.01
サイエンス2月2日号のサイエンティフィック・コレスポンデンスです。
心臓化石のWilloは昨年の大きなニュースでした。一方、柔らかい心臓組織が
化石として保存されるかどうか、疑問の声もあがっていました。今回はその側から
の調査報告。
ティモシー・ロウ他の報告では、心臓化石ではなく、鉄分などが凝固したものと、し
ています。もちろん、デイル・ラッセルらの側も反論をそのホームページのFA&Qに
掲載しています。あなたはどう判断しますか?
デイリーインサイト
参考:Willo, the Dinosaur with a heart
Jeholosaurus shangyuanensis 1.26.01
DinosaurML(Dinosaur Genera List corrections #155)によると、
Vertebrata PalAsiatica 38(4): 318-325
"A primitive ornithopod from the Early Cretaceous Yixian Formation
of Liaoning,"
で掲載されたものです。遼寧省北票のLujiatun , Shangyuanで発見され、殆ど
完全な頭骨があるそうです。
Debate over dinosaur 'heart' gets blood pumping
Some say the fossil had
four chambers; others just see mud 10.4.00
USATODAYです。テスケロサウルス"ウィロ"の心臓に関する記事です。
先日ネイチャーの記事を紹介しました。こちらでもやや詳しくこの経緯を紹介
しています。
爬虫類の生理に本当に精通した者が論文を執筆したか、
共同執筆者である、この化石を売ったHammer
の見解に左右されなかったか、
4心室・心房の構造が必ずしも温血を示すものでない(ワニのように)、
化石の発見されたヘルクリーク累層からこれまで柔らかい組織の化石が発見
された例はきわめて稀、
CTスキャンを見た心臓専門医は化石の専門家と言えるのか、
サイエンス誌は論文が送付されてきてから出版までの期間が短すぎたのでは
ないか。などの問題があるようです。
サイエンス誌上での次の論文が待たれます。
参考:Willo The dinosaur with a heart
テスケロサウルスの"化石化した心臓"に疑問が9.21.00
ネイチャー9月21日号掲載のニュースです。
テスケロサウルス”ウィロ”の心臓について、4つの心室をと1本の大動脈をも
ち、爬虫類よりヒトに類似する、このことは、少なくともこの恐竜が中から高度
の代謝をし、温血であったことを導くとされたのは、ごく最近サイエンス4月21
日号掲載論文でです。
しかし、他の古生物研究者からは本当に心臓なのか疑問の声が上がって
いたようです。8月にテキサス大のティモシー・ロウたちにより、この化石は調
査されました。その結果、彼らはサイエンスに反論を掲載するようです。
ミネラルが沈殿して凝固したものというのでしょう。
”ウィロ”を発表したノースカロライナ大と同大博物館も、今月初めに再度より
高性能のCTスキャンで調査したそうですが、その結果は反論が出たあとに
持ち越されるようです。
参考:ウィロのサイト再CTスキャン記事
ノースカロライナ自然史博物館:
The Dinosaurs of Jurassic Park: The Lost
World
The Wonders of Willo
ニッポノサウルス新種に6.23.00
北大総合博物館の箕浦名知男助教授、同理学研究科の大学院生鈴木大輔
さん米ジョンズホプキンス大のデイヴィッド・ウェイシャンペル教授の研究による
ものです。今年のSVPで発表されるそうです。
ヤフーニュース
6,600万年前のテスケロサウルスからCTスキャンで心臓を復元
2心室2心房の心臓、温血だった?4.21.00
サイエンス4月21日号掲載。Paul
E. Fisher, Dale A. Russell, Michael K.
Stoskopf, Reese E. Barrick, Michael Hammer
1993年にサウスダコタ州のヘルクリーク累層で論文執筆者の一人マイケル・
ハマーにより発掘されたテスケロサウルス(ヒプシロフォドン科)の研究です。
ハマーはプロの化石プレパレーターなのですが、胸郭に塊があるのに気づいて
いました。通常なら骨のクリーニングの際、削ってしまうのですが、これまでに
なく保存のよい肋骨から、この塊は内臓かもしれないと思い、表面を丁寧に洗っ
たのだそうです。
化石は96年からノースカロライナの自然史博物館に展示され、発掘地の所有
者の妻にちなみ"Willo"と名づけられたのですが、博物館に送る前に、開業医
アンドリュークズミッツによりCTスキャン検査が行われました。
CTデータから自然史博物館及びノースカロライナ州立大から派遣されたチーム
が三次元画像を復元したところ、二つの近接する腔と大動脈の位置にある単一
の管状構造が判明したそうです。腔は恐らく心臓の下部の心室、上部の心房は
薄いので押しつぶされたと推定されています。
爬虫類の心臓は、肺からの酸素の豊富な血液と体を循環した酸素の少ない血
液が心臓の隔壁が不十分なため混ざってしまいます。ワニ類で隔壁が出来ま
すが一部穴があいています。鳥類・哺乳類において完全に隔てられ、2心房2心
室になります。それが高い代謝の元となっています。
この標本の心臓は4つの部分に分かれ、それは爬虫類よりも哺乳類の心臓に
似ていると報道されています。論文では、このことにより、恐竜は中程度の代謝
もしくは代謝率が高い定温であったことを示唆するとしています。
ヤフーニュース
CNNニュース
ABCニュース
ディスカバリーオンライン
ディスカバリーオンラインカナダ
BBCニュース
ユーレカアラート(日本語訳あり要アドビアクロバット)
ナショナルジオグラフィックニュース
http://www.dinoheart.org/必見!カラー画像ほか
ヤフーニュースWIRED日本語
サイエンスニュース
恐竜の心臓化石をCT検査、温血動物説の確証か(WIRED)4.24.00
ヤフーニュースWIRED日本語です。
恐竜は、ほ乳類に近い?
−−研究者、心臓の化石で推定 4.25.00
毎日中学生新聞です。わかりやすく解説しています。
A
Dinosaur with Heart5.2.00
サイエンティフィックアメリカンの記事です。もちろん、あの心臓化石のニュー
スです。ここは、リンクが豊富なので紹介します。
同じくサイエンティフィックアメリカンの記事でA
New Rexも見逃せません。パタ
ゴニアで発見された新しい大型獣脚類についてです。
北海道大学総合博物館のシンポジウムで2.28.00
「ニッポノサウルスの再記載と系統的位置」では、ニッポノサウルスは幼体
であること。ヒパクロサウルスに近縁なこと、北米からベーリング地峡を渡っ
てアジアにきた恐竜であると考えられると発表されました。
福島県いわき市で体験発掘でハドロサウルス化石8.1.99追加
いわき市のアンモナイトセンターで市民の体験発掘に参加した夫
妻が、約8千7百万年前のカモハシ竜の幼体化石を発見しました。
地層年代のわかっているものとしては世界最古級だそうです。
発見したのは、いわき市在住の大矢直仁・百合夫妻。5月23日に
発掘し発見した化石を群馬県立自然史博物館の長谷川館長の鑑定
により白亜紀後期のカモハシ竜の右胸の骨と判ったそうです。
朝日新聞
いわき市アンモナイトセンターの案内1,2,3
参考:林原:モンゴルで発見したサウロロフス足跡について
福井県博:ニッポノサウルスの復元について
豊橋市博:アナトサウルス展示室
東海大博:標本解説サウロロフス
パンテオン:ハドロサウルス幼体標本
南極で新種恐竜化石発見7.21.99
この2月にジェームズ・ロス島の岩浜で体長12フィートの2足歩行の植
物食恐竜の脛骨と腓骨それに大腿骨の一部が発見されたそうです。
発見の様子は定かでありませんが、アルゼンチンの南極研究組織の
2人の地質学者がアルゼンチン自然史博物館のFernando Novasに見せ
たそうです。およそ7千4百万年前のものとされています。
ヤフーニュースライン(ロイター)
CNNニュース(ロイター。中身は同じ)
ABCニュース(同上)
参考:FOSSILS
FROM MESOZOIC ERA ANTARCTICA
クリオロフォサウルスの発見について
ニューメキシコで発見されたハドロサウルスの皮膚印象化石2.8.99
米古脊椎動物学協会(SVP)の機関誌Journal of Vertebrate Paleontology18(4)
718-738('98年12月)に発表されたものです。数日前にCNNカスタムニュースで
紹介されていたので、ごく簡単に紹介します。
米ニューメキシコ州南西部のLittle Htchet山脈で、上部白亜紀のRingbone Formation
から発見されたものです。尾椎などの骨化石も同時に産出しています。
皮膚印象化石自体はポジ・ネガ両方あり、細かい粒状に見える部分もあるのです
が、小さい火山(私にはカサガイの群れに見えるけれど)のようなものがあります。
CNNカスタムニュース
皮膚印象写真(187KB)
石川県白峰村で国内最古の恐竜卵化石発見2.7.99
白峰村の桑島化石壁から30数点の卵化石が発見され、うち2点はほぼ原型を
とどめたものだそうです。年代は約1億3千万年前とされ、福井県勝山市から発
見された卵化石より約1千万年古いそうです。桑島化石壁のトンネル工事によっ
て発見されたもので、すでにトリティロドン歯化石やヒプシロフォドン頭骨化石が
発表されています。
北國新聞社
参考:ヒプシロフォドン頭骨写真
福井の卵化石(毎日新聞アウロス)
世界最古のカモノハシ恐竜1.21.98
先日紹介しましたプロトハドロスの紹介記事です。
サイエンスデイリー
プロトハドロス記載1.19.99
Journal of Vertbrate Paleontologyの'98年12月号で記載されました。
記載者はJason J. HEAD。テキサスから出土した化石は
Protohadros byrdi,gen.et sp. nov.(新属新種)とされています。詳細は
論文を読んでから紹介します。
CNNニュースから7.6.98
DinosaurMLで紹介されていたものです。
(私の英語力は中学生レベルなので鵜呑みにしないこと!)
Dinosaurs
Kept Warm in the Polar Chill
オーストラリアで発見された恐竜化石(ヒプシロフォドン)の研究から、
当時の極地帯で棲息していた恐竜は、体を暖かく保っていたとする。
南アフリカ・ケープタウン大のAnusuya Chinsamyの報告です。
シロートの私としては、小型とはいえ鳥脚類の植物食恐竜で、という
のは注目に値するのかな?と思いました。
Dinosaur
Denizens of the Dark
1月に南極半島近くのヴェガ島で発見されたハドロサウルスについての
リポートです。この島のサイトからは他に海棲爬虫類や鳥類の化石が産出
しているそうです。この化石の発見で浮かび上がる謎は、ここのハドロサウ
ルスは現代より暖かいとはいえ、闇が続く冬季をどうやって生きていたのか、
それとも南米との間で渡りをしていたのか、ということだそうです。