戻る

内蒙古(中国)前期白亜紀産の原始的ハドロサウルス上科恐竜 8.31.05
 A new primitive hadrosauroid dinosaur from the Early Cretaceous
 of Inner Mongolia (P.R. China)
 Pascal Godefroit, Hong Li, Chang-Yong Shang
 C. R. Palevol Article in Press

 中国内蒙古自治区で産出したハドロサウルス上科恐竜の右歯骨に基づき記載し
 ています。
 Penelopognathus weishampeli gen. et sp. nov. と命名されています。

 アブストラクトほにゃ訳
 新しいハドロサウルス上科恐竜の右歯骨、Penelopognathus weishampeli は、
 内蒙古自治区(中華人民共和国)バヤンゴビ層(アルビアン、下部白亜系)から発
 見されている。この新分類群は、その長く伸び真っ直ぐな歯骨枝により特徴づ
 けられるが、その外側面には約20の不規則に分布した孔がある。その歯骨歯は、
 ともに下部白亜系ゴビ地域から産出した Probactrosaurus の歯骨歯より原始
 的だが Altirhinus より進んだものに見える。非ハドロサウルス科ハドロサウ
 ルス上科は、白亜紀前期までに東アジアで既に十分多様化していたが、これは
 ハドロサウルス上科クレードのアジア起源を示唆している。

 属名は、ギリシャ語で野鴨(マガモ)を意味し、同時にギリシャ神話のトロイア
 戦争後大放浪をした英雄オデュッセウスの妻の名、ペネロペーでもあります。
 これにギリシャ語の顎を意味するGnathosがついています。種小名は、カモノハ
 シ恐竜の研究に重要な貢献をしたD.B.Weishampelに献名。

 完模式標本:IMM 2002-BYGB-1 右歯骨(内蒙古博物館蔵) 吻側端から烏嘴突起
 まで300mm、歯骨枝高65mm

 産地と層準:中国内蒙古自治区烏拉特后旗(Urad Houqi Banner)巴音布拉格鎮(?)
 (Bayan Nor League)Qiriga村付近。バヤンゴビ層(下部白亜系アルビアン)

 分類基準:伸長した歯骨枝(中間長で長さ/高さ=4.6)、その腹側縁は直線状、外
 側面には約20の不規則に分散した孔がある、非ハドロサウルス科ハドロサウルス
 上科。