quetzalcoatlus ケツァルコアトルス


ケツァルコアトルス

 史上最大の飛行生物の最有力候補として知られる巨大翼竜。テキサス州ビッグベンド国
立公園内において、白亜紀後期(マーストリヒト期)の地層から発見された片翼分だけの断
片的な骨格にもとづき、1975年、テキサス大学のワン・ラングストンらによって記載された。
翼のサイズからして、一時は翼開長15メートルに達するという説も出たが、現在では最大12
メートルの線で落ちついている。当初、ケツァルコアルトスについては翼以外の部分がいっさ
い知られておらず、その全体像に関して、相互に矛盾するさまざまな推測が発表されたが、
1996年、アメリカ自然史博物館のアレキサンダー・ケルナーが、ビッグベンドで発見された、
より小型の2種目のケツァルコアトルスを記載し、これによって、ケツァルコアトルスがアズダ
ルコ科に属する、頭にとさかを持つタイプの翼竜であることが明らかとなった。この図は今の
ところ世界で一番ケツァルコアトルスの実像に近いと思われる復元である。          
(「恐竜博士ディノ」奥野かるた店より)


前のイラスト   目 次   次のイラスト