会場にいた、読売新聞社の方から解説をいただいたので、掲載します。
ギガノトサウルスについて
和名:ギガノトサウルス
学名:Giganotosaurusu carolini
時代:白亜紀後期(1億年前から9000万年前)
出土地:アルゼンチン共和国ネウケン州(パタゴニア地方)
化石発表:90年代に入ってから出土。論文提出は94年。
発掘者:ロドルフォ・コリア博士(カルメン・ヒュネス博物館長)
大きさ:全長13m、高さ3.5m、重さ8t
化石所蔵博物館:カルメン・ヒュネス博物館(アルゼンチン共和国ネウケン州)
特徴:史上最大の肉食恐竜で、南アメリカを代表する恐竜。全体の50%ほどの骨格が発見されている。頭骨の長さは180cmに達し、これまで最大の肉食恐竜と言われていたティラノサウルスと似ているが、次の点で異なっている。ギガノトサウルスはティラノサウルスと比べて骨が軽く、きゃしゃな作りになっている。これは、大きな頭の重さを少しでも減らすためだ。歯は薄く、短いが大変鋭い。このことから、他の恐竜の骨は食べずに肉や内臓だけを食べていたと考えられる。また、ギガノトサウルスの前肢はより大きく3本指、後肢は頑丈である。
レプリカについて
作成メーカー:ダイノソア・プロダクション(アメリカ合衆国ボストン)
工場:ペンシルバニア(アメリカ合衆国)
輸送方法:ペンシルバニア(4月23日)〜ロサンゼルス(5月5日出発)〜大井埠頭(5月18日到着)
ペンシルバニアからロサンゼルスまでは陸路で輸送
ロサンゼルスから日本までは大阪商船三井船舶「アリゲーター・ウィズダム号」
40フィートコンテナ1台
材質:FRP。骨組みは鉄骨。
大きさ:全長13m、高さ3.5m、重さ800kg
パーツの数:16パーツ。
レプリカ組立について
監修者:国立科学博物館地学研究部古生物第三研究室長 冨田 幸光
運送会社:株式会社ビコン
修復:彫刻家の円尾博美ほか6人
作業員数:14人。運送会社社員8人、修復家6人
組立必要時間:約3時間
組立順:後肢〜大腿骨〜骨盤〜恥骨〜座骨〜尾椎骨〜胴椎〜尾椎骨〜前肢〜頸骨〜頭骨
関連リンク:Giganotosaurus
Giganotosaurus:
T. rex Meets His Match
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