戻る

中国遼寧省西部下部白亜系義県層から産出した新しいトロオドン科 4.15.04
 A New Troodontid (Theropoda: Troodontidae) from the Lower Cretaceous
 Yixian Formation of western Liaoning, China
 XU Xing(徐星)and WAN Xiaolin(汪筱林)
 ACTA GEOLOGECA SINICA(地質学報英文版) vol.78 No.1 pp.22-26

 遼寧省北票、陸家屯の義県層から産出したトロオドン科恐竜の記載です。

 以下アブストラクトほにゃ訳
 中国遼寧省西部下部白亜系義県層から採集された標本はトロオドン科恐竜の新
 属新種を表す。この新しい分類群は完模式標本であり唯一の知られた標本から
 命名および記載されたが、それは、前仙椎骨、肩帯および前肢が失われた、関
 節した骨格からなっている。新標本の分類基準となる特徴には、外側面観が正
 弦波状になっている鼻骨、前眼窩窓および上顎窓をとおる接続がないこと、比
 較的大型の歯、尾の長さほとんどにわたり帯状になっている、プレートのよう
 な血道弓、大腿骨頭と骨軸間の長いくび部がある。最初期の知られるトロオド
 ン科にわたり分布する形質と結びついている、3つのパラアヴィア類(トロオド
 ン科、ドロマエオサウルス科および鳥類)の現時点の束縛は、トロオドン科の基
 盤で急速な進化が起こったことを指し示す。

 Sinusonasus magnodens gen. et sp. nov.
 完模式標本はIVPP V11527。
 属名は正弦波状の鼻骨から、種小名は比較的大きい歯列から。

 中国恐竜網(標本写真あり)