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樹上性を示す幼体のコエルロサウルス類獣脚類 8.27.02
  A juvenile coelurosaurian theropod from China indicates arboreal habits
  張福成、周忠和、徐星&汪筱林
  Naturwissenschaften, DOI 10.1007/s00114-002-0353-8

  アブストラクトほにゃ訳
  我々はここに明らかに樹上性のコエルロサウルス類
 Epidendrosaurus ningchengensis gen. et sp. nov. を報告する。
 この幼体コエルロサウルス類の前肢第V指は非常に長く伸び、他の全
 ての知られている恐竜および鳥類とはっきり異なっている。前肢第V指
 の正確な機能は明らかではないが、中生代からこれまで報告されてい
 ない一種の適応をあらわしている。
 比較的長い前肢、前肢第U指の末節から2番目の指節骨および末節
 から2番目の趾節骨は、Epidendrosaurus の樹上性の証拠として解釈
 される。なぜならば、Epidendrosaurusはいくつかの樹上性の特徴にお
 いて Archaeopteryxよりもも発達した鳥類と同様だからであり、獣脚
 類の樹上適応の初めての出現は、おそらく飛行とは直接には関係なく、
 餌を探したり捕食者から逃げるような、他の機能と関連したいたのだろ
 うと、我々は示唆する。

 DinosaurMLの情報では、幼体はイエスズメ程度の大きさ。属名は明ら
 かな樹上性から、種名は発掘地である内蒙古自治区寧城から。寧城は
 遼寧省建平県に隣接する地域です。
 完模式標本 IVPP V12653
 Daohugou層(?)ジュラ紀後期

 前肢第V指は非常に長く、第U指のほとんど2倍の長さ。第U、V中手
 骨は短く、上腕骨の約30%の長さ。前肢第U指の第2指節骨は長く、第
 1指節骨のほとんど170%の長さ。
 そのほかの特徴もあわせ、おそらくマニラプトル類に属するだろうとして
 います。

 その他詳しい情報は、上記DinosaurMLをごらんください。
 中国恐竜網(カラー写真あり)
  中国名は寧城樹息竜というそうです。
Epidendrosaurus の論文など 9.01.02
  8月27日付で紹介した、前肢第V指が非常に長い小型コエルロサウ
 ルス類の論文などです。Jaime A. Headden がアップしています。
 論文 doc.ファイルです その他の資料 骨格図変なかっこう!
Epidendrosaurus 中国恐竜網でも紹介 9.09.02
  中国科学院古脊椎動物与古人類学研究所の周忠和による資料提
 供。中国語と英語。カラー写真もあります。
 恐竜網