周飾頭類(堅頭竜、角竜)に関するニュース

カナダ、アルバータから2種のレプトケラトプス科 3.14.12
  クリーブランド自然史博物館 スペシャルアナウンスメント プレスリリース 写真
 ナショナルジオグラフィック(日)
  オンラインでは昨年12月に出ているので、既にみなさん知っているものですが、クリーブランド自然史
 博物館が12日にリリースしましたので、紹介します。
 アルバータ州の恐竜州立公園北西部のボーンベッド55(BB55)から採集されたものです。
 Unescoceratops koppelhusae はDinosaur Park 層(カンパニアン、7500万年前)から産出し、体長は約
 2m、体重は91㎏以下とされています。その左下顎は1995年に採集され、当初Leptoceratops とされて
 いましたが、今回の研究で新種とされたものです。
 Gryphoceratops morrisoni はMilk River 層(サントニアン、約8300万年前)から産出し、他のどのレプトケ
 ラトプス科よりも短く深い顎をもっているそうです。1950年にLevi Sternberg がロイヤルオンタリオ博物
 館のために働いていたときに、その右下顎片を発見しました。標本は完全な成体ですが、その体長は
 1.5mとされ、これ北米の角竜として最小のサイズであるとともに、植物食恐竜としても最小クラスの1つ
 になるそうです。
 Michael J. Ryan, David C. Evans, Philip J. Currie, Caleb M. Brown, Don Brinkman
 New leptoceratopsids from the Upper Cretaceous of Alberta, Canada
 Cretaceous Research vol.35 June2012 pp.69-80 http://dx.doi.org/10.1016/j.cretres.2011.11.018

パキケファロサウルス類の尾部バスケットのホモロジー、構造
  四肢動物で初めての筋骨竿 1.19.12
  パキケファロサウルス類の尾部には関節しない多数の小さな骨が並んでいて、これまでは
 腹肋のようなものと考えられていたようです。この研究では、それが魚類に見られるような、
 筋膜が骨質化した筋骨竿であり、これは四肢動物で初めて発見されたものとしています。ま
 た、これはおそらくパキケファロサウルス類の共有派生形質であるとしています。
 Brown CM, Russell AP (2012)
 Homology and Architecture of the Caudal Basket of Pachycephalosauria (Dinosauria:
 Ornithischia): The First Occurrence of Myorhabdoi in Tetrapoda.
 PLoS ONE 7(1): e30212. doi:10.1371/journal.pone.0030212 論文

トリケラトプスTriceratops(Ceratopsia: Ceratopsidae)亜成体標本および骨格要素の
  癒合状態の報告 9.06.11
 恐竜博2011のトリケラトプスの研究で一躍有名(?)になった藤原慎一氏他の論文です。
 群馬県立自然史博物館研究報告第15号に掲載されています。
 最近はPDFでアップするようになったのですね。
 「アメリカ・サウスダコタ州のヘル・クリーク層より産出したトリケラトプス標本(GMNHPV
  124)・・・の骨格の癒合の状態から,亜成体であると考えられる。」としています。
 A sub-adult growth stage indicated in the degree of suture co-ossification in Triceratops
 FUJIWARA Shin-ichi and TAKAKUWA Yuji
 
モンゴル産パキケファロサウルス科新種 8.25.11
  モンゴルのゴビ砂漠から産出した新属新種。
 Amtocephale gobiensis と命名されています。
 パキケファロサウルス科として最も古い時代の種類ですが、その特徴には
 より派生したものが含まれているそうです。
 林原プレスリリース
 MAHITO WATABE, KHISHIGJAW TSOGTBAATAR AND ROBERT M. SULLIVAN
 A NEW PACHYCEPHALOSAURID FROM THE BAYNSHIRE FORMATION
 (CENOMANIAN-LATE SANTONIAN), GOBI DESERT, MONGOLIA
 New Mexico Museum of Natural History and Science, Bulletin 53. pp.489-497
 論文

米、ニューメキシコ州から新しい角竜 12.30.10
  Nicholas R. Longrich
  Titanoceratops ouranous, a giant horned dinosaur from the Late Campanian
  of New Mexico
  Cretaceous Research (advance online publication)
  doi:10.1016/j.cretres.2010.12.007 アブストラクト
  これまでPentaceratops sternbergi の標本とされていたものを検討しなおし、
 Titanoceratops ouranous として記載しています。
 Eotriceratops, Triceratops, および Torosaurus からなるクレードと姉妹群をなすと
 しています。

Koreaceratops hwaseongen のリリース 12.09.10
  クリーブランド自然史博物館が、この韓国発の角竜記載をリリースしています。
  リリース イメージ ビデオ 論文
  北海道大学もプレスリリースを出しています。

韓国初のケラトプシア類 11.21.10
  韓国京畿道Tando盆地の華城(Hwaseong)市、下部白亜系Tando層(アルビアン)から
 産出した、ネオケラトプシア類を記載しています。
 Koreaceratops hwaseongensis 新属新種
 属名は産出地韓国から、種小名は産出地華城(Hwaseong)市から。

 Yuong-Nam Lee, Michael J. Ryan and Yoshitsugu Kobayashi
 ceratopsian dinosaur from South Korea
 Naturwissenschaften DOI: 10.1007/s00114-010-0739-y Online First

中国山東省白亜紀のレプトケラトプス科恐竜 11.08.10
  PLoS one
  中国山東省諸城(Zhucheng)市庫溝(Kugou)村の上部白亜系Wangshi(王氏)層群から産
 出したレプトケラトプス科角竜を記載しています。

 Zhuchengceratops inexpectus 新属新種 中国名 意外諸城角竜
 属名は産出地がある諸城(Zhucheng)+ceratops(角のある顔)
 種小名は、諸城のボーンベッドで関節した骨格が予想外の発見だったことから。
 産地と層準 上記のように中国山東省諸城市庫溝村 上部白亜系Wangshi(王氏)層群
 完模式標本 Zhucheng Dinosaur Museum ((諸城恐竜博物館)ZCDM) V0015
         部分的な関節した骨格
 レプロケラトプス科の中では派生的な位置にあり、これまでレプトケラトプス科で知られな
 かったがケラトプス科やその近縁では見られる形質を持つ。そのことから、角竜類の形質
 の分布はこれまで考えられていたより複雑なことを示唆するとしています。
 この恐竜の発見は、後期白亜紀にレプトケラトプス科とケラトプス科二つの近縁の角竜グ
 ループが共存分布するという驚くべき例であるが対比的な顎と歯の特徴から、異なった食
 物に対する適応を反映したものであることを示唆するとしています。
 Xu X, Wang K, Zhao X, Sullivan C, Chen S, 2010
 A New Leptoceratopsid (Ornithischia: Ceratopsia) from the Upper Cretaceous of
 Shandong, China and Its Implications for Neoceratopsian Evolution.
 PLoS ONE 5(11): e13835. doi:10.1371/journal.pone.0013835

米ユタ州南部から新しい角竜 9.23.10
  ユタ自然史博物館 同博物館写真 ユタ大学 同大学写真 NSF
  ナショナルジオグラフィック(日)
  ユタ州南部Grand Staircase-Escalante National Monument後期カンパニアン Kaiparowits
 層から産出した角竜を記載しています。
 Utahceratops gettyi ケラトプス科カスモサウルス亜科の新属新種
 属名は産出地ユタの角のある顔 種小名は完模式標本発見者Mike Getty に献名。
 頭骨長2.3m、体高約2m、体長約6~7m。
 特徴:眼の上の角がバイソンのように外側方向に伸びている。

 Kosmoceratops richardsoni ケラトプス科カスモサウルス亜科の新属新種
 属名kosmos (ギリシャ語)装飾された+角のある顔
 種小名は完模式標本発見者Scott Richardson に献名。
 体長約5m。
 特徴:やはり眼の上の角が外側方向に伸びているが、Utahceratops よりはるかに長く、
 とがっている。鼻の上、両眼の上やフリルにある角を全て合わせると15本になる。既知の
 恐竜の中で最も装飾されている。

 Vagaceratops irvinensis ケラトプス科カスモサウルス亜科の新属
 これまでアルバータ産のChasmosaurus irvinensis と記載されていた標本を再記載。
 属名vagus(ラテン語)渡りをする者、漂泊者+角のある顔

 Sampson SD, Loewen MA, Farke AA, Roberts EM, Forster CA, et al. 2010
 New Horned Dinosaurs from Utah Provide Evidence for Intracontinental
 Dinosaur Endemism

 PLoS ONE 5(9): e12292. doi:10.1371/journal.pone.0012292 論文

 中国から初のケラトプス科角竜 8.30.10
  5月28日にお知らせしたニュースですが、中国の一般メディアが報道しているので
 再掲します。
 Sinoceratops zhuchengensis (諸城中国竜)
 中国科学院(新華社) CNTV(動画)
  XU Xing, WANG KeBai, ZHAO XiJin & LI DunJing
 First ceratopsid dinosaur from China and its biogeographical implications
 Chinese Science Bulletin 2010, 55(16) 1631-1635 DOI: 10.1007/s11434-009-3614-5
 アブストラクト 論文ダウンロードできます。

トリケラトプスとトロサウルスは同じ恐竜 7.15.10
  モンタナ大ニュース
  両者は同一種の成長段階の違いであることがわかりました。
  John B. Scannella; John R. Horner
  Torosaurus Marsh, 1891, is Triceratops Marsh, 1889 (Ceratopsidae: Chasmosaurinae):
  synonymy through ontogeny
  Journal of Vertebrate Paleontology, Volume 30, Issue 4 July 2010 , pages 1157 - 1168
  DOI: 10.1080/02724634.2010.483632 アブストラクト

メキシコから初めての角竜 6.01.10
  AFPBB ユタ大ニュース
  Coahuilaceratops magnacuerna
  New Perspectives on Horned Dinosaursの中で記載されるそうです。

米モンタナ州からカスモサウルス亜科の角竜 6.01.10
  クリーブランド自然史ニュース イメージ
  7800万年前のモンタナ州から産出した化石は
 Medusaceratops lokii と命名されています。
 New Perspectives on Horned Dinosaursの中で記載されるそうです。

中国から初のケラトプス科角竜 5.28.10
  PALAEOBLOG Chinese Science Bulletin
  山東省諸城の上部白亜系Wangshi(王氏)層群から産出した、ケラトプス科角竜を記載
 しています。 Sinoceratops zhuchengensis 新属新種
 北米以外から知られる初のケラトプス科恐竜であり、セントロサウルス亜科の基盤に位
 置するが、その大きさは他のセントロサウルス亜科角竜の大部分より大きく、カスモサウ
 ルス亜科と同程度。またカスモサウルス亜科と同様な特徴もいくつかあるそうです。

アジアの恐竜と類似性をもつ白亜紀後期のヨーロッパの角竜類恐竜 5.27.10
  ネイチャー5月27日号
  compulenta.ru BBC
  ハンガリーのIharkútの白亜紀後期層から発掘されたコロノサウルス類角竜類の新種
 Ajkaceratops kozmai を記載しています。
 モンゴルなど東アジア産のバガケラトプス類に近縁な種類です。これまで後期白亜紀の
 ヨーロッパに角竜類が生息していたとは考えられていませんでしたが、スウェーデンから
 発見されたレプトケラトプス類のものと思われる歯とあわせ、角竜類が2回以上、ヨーロッ
 パに到達した可能性を示すとしています。
 当時のIharkútは西テチス海の群島の一部だったので、島づたいの分散が起こったことを
 あらわす可能性があるそうです。
 Attila Ősi, Richard J. Butler & David B. Weishampel
 A Late Cretaceous ceratopsian dinosaur from Europe with Asian affinities
  Nature Volume: 465, Pages: 466--468 DOI: doi:10.1038/nature09019
 
米テキサス州からパキケファロサウルス類 1.08.10
  Texacephale langstoni という新属新種を記載しています。
  Nicholas R. Longricha, Julia Sankey and Darren Tanke
  Texacephale langstoni, a new genus of pachycephalosaurid (Dinosauria:
  Ornithischia) from the upper Campanian Aguja Formation, southern Texas, USA
  Cretaceous Research doi:10.1016/j.cretres.2009.12.002    

篠山市内で原始的な角竜類の化石を発見 11.27.09
  人と自然の博物館ニュース 神戸新聞 朝日新聞
  篠山市の丹波層群下層部(約1億4千万~1億2千万年前)から原始的な角竜類
 (基盤的ネオケラトプス類)の前顎骨、上顎骨および歯骨片が発見されたことを発
 表しました。国内で角竜類と同定できる化石が産出したのは初めてだそうです。
 中国甘粛省北西部の新民堡層群(Xinminpu Group,前期白亜紀)産出の基盤的ネ
 オケラトプス類であるArchaeoceratops oshimaiに類似しているそうです。

ドラコレックス、スティギモロク、パキケファロサウルスは同一種だった 10.28.09
  Dracorex hogwartsia は幼体、Stygimoloch spinifer は亜成体、そして
 Pachycephalosaurus wyomingensis
は成体ということです。
 成長段階により、ずいぶん見かけが変わるものですね。
 Horner JR, Goodwin MB (2009)
 Extreme Cranial Ontogeny in the Upper Cretaceous Dinosaur Pachycephalosaurus.
 PLoS ONE 4(10): e7626. doi:10.1371/journal.pone.0007626 論文

韓国、慶尚南道固城郡で昨年発見の化石、8千万年前の角竜類 10.06.09
  聯合ニュース 東亜日報 MBC(動画)
  韓国でも最南部にあたる固城郡、固城邑月坪里の堆積層から、約8千万年前の
 角竜類下顎骨化石が発見されました。歯も8本残っています。発見は昨年9月だそう
 です。
 先月のSVP総会で発表したところ、新種の可能性を指摘され、来年上半期には固
 城郡の名をとった学名で記載した論文を発表するそうです。
 参考:恐竜の国固城

新種恐竜:1億3000万年前 石川県の地層で頭骨化石 10.05.09
  毎日新聞 日本経済新聞 中日新聞 NHK
  パンテオンでは9月16日に紹介しました。Albalophosaurus yamaguchiorum
 記載のニュースです。
 約1億3千万年前、新種恐竜の化石発見は国内4例目で最古級とされています。
 白山市ニュース 化石公開について

石川県白山市の下部白亜系桑島層から産出した新しい鳥盤類恐竜 9.16.09
  JVP Sep 2009 : Volume 29 Issue 3 には多くの恐竜関係論文が掲載されていま
 すが、取り急ぎ、日本の恐竜記載を紹介します。
 もう、10年以上前、石川県白峰村からヒプシロフォドン類の頭骨化石が発見されたと
 いうニュースが報道されました。その後、東京大学の大橋智之博士により研究が進め
 られていました。

 Albalophosaurus yamaguchiorum 新属新種
 属名はalbus (ラテン語で白い)、λοφχω (ギリシャ語で稜のある)+ラテン語トカゲ
 産地の名山、白山および上顎・歯骨歯に著しいリッジがあることから。
 種小名は、白峰で化石調査した者なら誰でもお世話になった、山口一男、ミキ子両氏
 に献名しています。

 系統的位置づけとして、基盤的角竜類としたいところですが、それを支持する材料に
 欠けるので、さらに材料が発見され研究が進むまでCerapoda(角脚類)とするそうで
 す。
 この恐竜は、日本で記載された中で有効な4番目の恐竜になるとしています。
 Tomoyuki Ohashi and Paul M. Barrett 2009.
 A New Ornithischian Dinosaur from the Lower Cretaceous Kuwajima Formation of
 Japan
 Journal of Vertebrate Paleontology 29(3):748-757. 2009 doi: 10.1671/039.029.0306
 アブストラクト
 参考:白山市化石調査について

トリケラトプスは社会的動物か 3.24.09
  ユーレカアラート アメリカ自然史博物館ニュース
  ケラトプス科恐竜が殆ど群生した状態で化石発掘されているのに対し、トリケ
 ラトプスの化石はこれまで50を超える個体が発掘されましたが、すべて1体のみ
 の状態でした。しかし、2005年、モンタナ州南東部の6600万年前の地層から、少
 なくとも3個体のトリケラトプス幼体が集まった状態で発見されました。
 これはトリケラトプスも、他の恐竜、たとえばプシッタコサウルスに見られるような、
 幼体の間、群れをつくっている習性を持っていたのか、これからさらに研究が待た
 れます。
 JVPの最新号に掲載されるそうです。

鳥盤類恐竜 Stenopelix valdensis の系統的位置 3.22.09
  Richard J. Butler and Robert M. Sullivan
  The phylogenetic position of the ornithischian dinosaur Stenopelix valdensis
  from the Lower Cretaceous of Germany: implications for the early fossil
  record of Pachycephalosauria
  Acta Palaeontologica Polonica 54 (1), 2009: 21-34 アブストラクト

  Stenopelix valdensis は1857年に記載された鳥盤類恐竜ですが、その中の位
 置づけについては周飾頭類、角竜類、パキケファロサウリア類などの議論があり
 ました。この論文では形質を再検討し、角竜類、パキケファロサウリア類について
 退け、?周飾頭類としています。

アジアから初のケラトプス科恐竜 3.19.09
  Hans-Dieter Sues & Alexander Averianov
  Turanoceratops tardabilis—the first ceratopsid dinosaur from Asia
  Naturwissenschaften DOI 10.1007/s00114-009-0518-9 アブストラクト
  
  ケラトプス科については、その起源が北米にあるのか、それともアジア起源で
 ベーリンジアを通って北米に渡ったのかが問題となっています。
 Turanoceratops tardabilis は1999年、Nessovらにより、不完全な上顎骨、角の芯、
 関連する歯に基づき記載されました。しかし、その系統的位置づけについては、模
 式標本の不完全さのため議論が続いていました。この論文では、ウズベキスタン、
 Dzharakuduk の上部白亜系(Turonian) 、Bissekty層の模式産地から産出した追加
 標本に基づき記載されています。

 その結果、Turanoceratops tardabilis は同時代の北米に生息していたZuniceratops
 より派生していたことが明らかになりました。論文中の系統樹ではCentrosaurusより
 派生しています。眼窩の上の角は発達していましたが、吻部の角は欠いていたそう
 です。

仲間同士で角突き合わす=トリケラトプス-「襟飾り」の傷分析・米博物館チーム1.28.09
  時事 The Open Source Paleontologist ナショナルジオグラフィック(日)
  フリル前縁に傷がある割合は、トリケラトプスの方が近縁のセントロサウルスより10倍も
 高かったそうです。
 Andrew A. Farke, Ewan D. S. Wolff, Darren H. Tanke
 Evidence of Combat in Triceratops
 PLoS ONE 4(1): e4252. doi:10.1371/journal.pone.0004252 論文

バガケラトプス科の新属新種Gobiceratops minutus 11.12.08
  モンゴル南部ケルミン・ツァフの上部白亜系バルン・ゴヨト層から産出した、長さ3.5
 cmの頭骨に基づき記載されています。バガケラトプス科のアジア起源を示すものと
 されているようです。
 V. R. Alifanov 2008.
 The Tiny Horned Dinosaur Gobiceratops minutus gen. et sp. nov. (Bagaceratopidae,
 Neoceratopsia) from the Upper Cretaceous of Mongolia
 Paleonotological Journal Vol. 42, No. 6, 2008 pp.621-633 アブストラクト
 DOI: 10.1134/S0031030108060087

パキリノサウルスの新種記載 10.02.08
  ユーレカアラート アルバータ大ニュース
  7250万年前、カナダアルバータからです。Pachyrhinosaur lakustai と命名。
 種小名は、1972年にはじめてこの化石を発見した、教師の名から。
 A New Horned Dinosaur from an Upper Cretaceous Bone Bed in Alberta
 というモノグラフにまとめられています。
 奇抜な装飾で異性を引きつける恐竜 10.15.08
  ナショナルジオグラフィック(日)
  先日紹介したパキリノサウルス・ラクスタイ(Pachyrhinosaur lakustai)について。
  参考:ナショナルジオグラフィック Smithsonianmag.com

 
プシッタコサウルス集団化石 9.22.08
 中国新聞網
  最近、遼寧省義県西部の山で発見されたと紹介しています。1匹の大きいプシッ
 タコサウルスの周囲に8匹の小さいプシッタコサウルスがいます。

プロトケラトプス上科の適応特徴 5.21.08
  Tereschenko, V. S. 2008.
 Adaptive features of protoceratopoids (Ornithischia: Neoceratopsia).
 Paleontological Journal_ 42 (3): 273-286.アブストラクト
  プロトケラトプス上科骨格の形態的特徴の分析、脊椎椎体の可動性、推定される適応の意
 義から、Bagaceratops が最も水生に適応していた。Protoceratops は半水生、
 Udanoceratops
は条件的に水生、Leptoceratops はほとんど陸生としています。
 同上科は4足歩行だが後肢が優越しているので、恐らくゆっくりでも早くでもウマの早足のよう
 な脚の使い方になる。乾いた陸地ではBagaceratopsProtoceratops はゆっくり歩き、
 Udanoceratops Leptoceratops は緩急いずれも同じ程度だったLeptoceratops の方が
 前者より長時間走ることができただろうとしています。

メキシコで角竜の新種 3.25.08
  ロイター
  メキシコCoahuila砂漠で発見された新種はトリケラトプスより体長は小さいものの、
 その角は0.9mの長さがあるそうです。学名は今年末までに明らかになるようです。
 2月に報道されたカモハシ竜Velafrons coahuilensisと同じ地域から産出しているそう
 です。

プシッタコサウルスの皮膚の下には分厚いコラーゲン繊維層が 1.10.08
  BBC ナショナルジオグラフィック
  報道では「サメのような」とされています。
  Theagarten Lingham-Soliar
   A unique cross section through the skin of the dinosaur Psittacosaurus from
  China showing a complex fibre architecture
  Proceedings of the Royal Society, B DOI:10.1098/rspb.2007.1342

Craspedodon lonzeensis は、ヨーロッパで最初のネオケラトプシア類か?11.27.07
  GODEFROIT, P. & O. LAMBERT 2007
  A re-appraisal of Craspedodon lonzeensis DOLLO, 1883 from the Upper Cretaceous
 of Belgium : the first record of a neoceratopsian dinosaur in Europe?
 Bulletin de L'Institut Royal des Sciences Naturelles de Belgique, Sciences de la Terre, 77: 83-93

 Craspedodon lonzeensis は、論文表題にあるようにドローの法則でも知られるLouis Dollo
 により3本の歯に対しイグアノドン類として1883年に記載されました。現在は無効名になって
 いるようです。論文表題からは、これを再検討し、ネオケラトプシア類としているようです。
 残念ながらアブストも出てないので中身はよくわかりません。
 参考:Dinozaury.com

カナダ、アルバータ州から新しいカスモサウルス亜科恐竜 10.11.07
  Xiao-chun Wu, Donald B. Brinkman, David A. Eberth, and Dennis R. Braman
  Can. J. Earth Sci./Rev. can. sci. Terre 44(9): 1243-1265 (2007)
  A new ceratopsid dinosaur (Ornithischia) from the uppermost Horseshoe Canyon
  Formation (upper Maastrichtian), Alberta, Canada アブストラクト

  ホースシューキャニオン層最上部から産出したケラトプス科カスモサウルス亜科恐竜を記載
 しています。
 Eotriceratops xerinsularis
 属名はトリケラトプスグループの初期のメンバーであることから。種小名はこの標本が採集され
 たDry Island Buffalo Jump Provincial Parkにちなむそうですが、意味はよくわかりません。

アジアと北米の分類群をつなぐ新しい新角竜類恐竜 10.08.07

遼寧のプシッタコサウルス化石 9.22.07
  中国新聞網
  17日付基盤的角竜類PSITTACOSAURUS の社会的習性と大量死でお知らせしたプシッタコサ
 ウルスの標本写真と論文中にあったイラスト「恐竜幼稚園」が掲載されています。

基盤的角竜類PSITTACOSAURUS の社会的習性と大量死 9.17.07

米Burpee博物館のトリケラトプス幼体 9.13.07
  Rockford Register Star
  米イリノイ州、Burpee博物館は、T-REXのJaneで有名なところです。さらにこの夏、モンタナ州で行った
 発掘により博物館に持ち帰ったトリケラトプスの幼体"Homer"が新たな話題の中心になりそうと、紹介し
 ています。
 トリケラトプスの幼体を展示している博物館自体がないこと、またその頭骨が完全で、脳函が明らかにな
 るということです。しばらく同博物館では剖出作業を見ることができるそうです。
 同博物館プレスリリース

基盤的ケラトプシア類における前肢機能の分析 8.01.07
  P. Senter
  Analysis of forelimb function in basal ceratopsians
  Journal of Zoology (OnlineEarly Articles). doi:10.1111/j.1469-7998.2007.00329.x
  Psittacosaurus は2足歩行。LeptoceratopsProtoceratops は4足歩行できたとしています。

ヨーロッパ初のネオケラトプシア類化石 7.19.07
  JOHAN LINDGREN, PHILIP J. CURRIE, MIKAEL SIVERSON, JAN REES, PETER
  CEDERSTRÖM, FILIP LINDGREN (2007)
  THE FIRST NEOCERATOPSIAN DINOSAUR REMAINS FROM EUROPE
  Palaeontology 50 (4), 929–937. doi:10.1111/j.1475-4983.2007.00690.x

  スウェーデン南部Kristianstad盆地の浅海沿岸堆積層(カンパニアン)から発見された
 レプトケラトプス科歯と椎骨を記載しています。ヨーロッパにおける角竜類とした初めて
 の報告であるとともに、ヨーロッパへのレプトケラトプス科分布ルートあるいは、その地方
 に単に存在したことを示し、また浅海堆積層から産出したことは、基盤的ネオケラトプシ
 ア類は、沿岸地域から遠く離れた乾燥または半乾燥気候の土地を好んで生息していた
 と示唆する仮説と対立するとしています。

中国遼寧省義県層から産出した、病理的な跡が初めてあるプシッタコサウルス 1.29.07
  Junchang Lü(呂君昌), Yoshitsugu Kobayashi(小林快次), Yuong-Nam Lee and Qiang Ji(季強)
  A new Psittacosaurus (Dinosauria: Ceratopsia) specimen from the Yixian Formation of
  western Liaoning, China: the first pathological psittacosaurid
   Cretaceous Research Article in Press doi:10.1016/j.cretres.2006.08.005 

  遼寧省上園の義県層陸家屯単層から産出したPsittacosaurus (JZMP-V-11)について記載して
 います。殆ど完全な成体骨格ですが、右腓骨に病理的な痕跡が残っています。Psittacosaurus
 このような痕跡が報告されるのは、初めてのことです。
 
 病的な右腓骨は左腓骨に比べ太く短くなって、また腫瘍が見られます。が、腫瘍ができて後、この
 恐竜は比較的長い間生存したそうです。結核菌によりできたのかもしれないとしています。

Dino discovery puts Utah in spotlight 10.24.06
  Deseret News
  ユタで発見され、このSVP総会で報告されたケントロサウルス亜科頭骨についてです。恐らく最古の、また
 モンタナ以南で初めてのケントロサウルス亜科の発見だそうです。
 参考:James KIRKLANDの写真

トリケラトプスの角は成長につれその向きを変えた 10.11.06
  ライブサイエンス
  トリケラトプスはその名のとおり、3本の角で有名です。その角が幼体から成体にかけ、どのように成長
 するのか、検討した研究が出ました。 ロッキー博物館のジャック・ホーナーらによるものです。

 長さ38cmの幼体頭骨から長さ2mの成体頭骨まで10個の連続する成長段階のトリケラトプス頭骨を比較
 してみると、目の上の角は、一番初期の幼体では真直ぐ上に向かう切り株状ですが、それから後方に湾
 曲して伸びます。亜成体段階で再び上方に伸びますが、成体段階で前方に湾曲するようになります。

 また、フリルも成長段階による違いを検討しています。
 幼体ではフリルの端は17から19個の矢じりに似た三角のepoccipital(上後頭骨でいいのかな?)により
 修飾されています。亜成体になると、この骨は背腹側に圧縮され鈍角三角形になり、成体では強度に圧
 縮され伸長し、さらに年長の成体ではフリルの後縁と一体になってしまいます。

 トリケラトプスの角は武器と考えられてきましたが、それよりも性的成熟を示すものと考えられるそうです。
 彼らの世界では「まだ角の突っ立っている若造のくせに!」なんてせりふを年老いた個体がはき捨てた
 かもしれませんね。

 Major cranial changes during Triceratops ontogeny
 John R. Horner and Mark B. Goodwin
 Proceedings of the Royal Society B Volume 273, Number 1602 pp.2757 - 2761
 DOI: 10.1098/rspb.2006.3643

中国河北省后城層産出の新ケラトプシア類 9.26.06
  A New Ceratopisian from the Upper Jurassic Houcheng Formation of Hebei, China
  ZHAO Xijin, CHENG Zhengwu, XU Xing and Peter J. MAKOVICKY
  ACTA GEOLOGICA SINICA(地質学報英文版) vol.80 No.4 pp.467-473

  アブストラクトほにゃ訳
  中国河北省後期ジュラ紀后城層から産出した4つの断片的な標本に基づき、新しいケラトプシア類分
  類群 Xuanhuaceratops niei gen. et sp. nov. が設立された。Xuanhuaceratops は多くの派生形質を
  もう一つの、恐らく後期ジュラ紀のケラトプシア類 Chaoyangsaurus youngi と共有し、またこれと近縁
  であるが、これと、ただ1個の前上顎歯を持つ点ならびに方形骨と肩甲骨の形態の詳細が異なって
  いるだけである。私達はこの2つの分類群が、プシッタコサウルス科とネオケラトプシア類の分岐より
  基盤的な原始的ケラトプシア類の系統を表すと仮説し、これに対しチャオヤンサウルス科と命名する
  ことを提案する。

  
白亜紀モンゴル産の新しい原始的ケラトプシア類 9.14.06
  アブストラクトほにゃ訳しました。

白亜紀モンゴル産の新しい原始的ケラトプシア類 9.14.06
  Yamaceratops Dorngobiensis, a New Primitive Ceratopsian (Dinosauria: Ornithischia)
  from the Cretaceous of Mongolia
  PETER J MAKOVICKY, MARK A NORELL
  American Museum Novitates Number 3530 (2006), pp. 1–42 BioOne

  モンゴル東ゴビ、年代は前期白亜紀の後期としています。
  Yamaceratops Dorngobiensis , tax. nov.
  系統的な位置づけはLiaoceratopsArchaeoceratops の中間的ポジションになるそ
  うです。

後期ジュラ紀北西中国産の過渡的特徴をもつ基盤的ネオケラトプシア類 9.14.06
  A basal ceratopsian with transitional features from the Late Jurassic of northwestern China
   Xing Xu(徐星), Catherine A. Forster, James M. Clark, Jinyou Mo
  Proceedings of the Royal Society B Vol.273 No.1598 pp.2135-2140
  論文などはarticle in press の段階で5月22日に紹介しました。
  今回はこちらを見てください。論文掲載以外の写真等があります。
  Electronic Supplementary Material: Jurassic ceratopsian Yilong downsi supplementary information.
  参考:ジョージワシントン大ニュース

プシッタコサウルス新種 8.01.06
  A new species of Psittacosaurus (Dinosauria: Ceratopsia) from the Early Cretaceous
  Yixian Formation, Liaoning, China
  Chang-Fu Zhou, Ke-Qin Gao, Richard C. Fox and Shui-Hua Chen
  Palaeoworld Volume 15, Issue 1 , January 2006, Pages 100-114
  Psittacosaurus lujiatunensis というプシッタコサウルス新種を記載しています。詳細は
 後日。論文ダウンロードできます。

Dracorex hogwartsia プレス写真 5.24.06
  だんだん種類が増えています。バッカーのイラストも掲載されました。
  一方、早くもTシャツやドラゴンピンチが発売されています。オンラインショップ

中国北西部ジュラ紀後期産の過渡的特徴をもつ基盤的ケラトプス類 5.22.06
  A basal ceratopsian with transitional features from the Late Jurassic of northwestern China
  徐星他
  Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences FirstCite Early Online Publishing
 DOI: 10.1098/rspb.2006.3566
 新疆ウイグル自治区ジュンガル盆地五彩湾石樹溝層上部で発見された基盤的ケラトプス類を
 記載しています。
 Yinlong downsi gen. et. sp. nov.
 ジョージワシントン大ニュース(標本写真あり。大きい写真にリンクしています)
 論文(PDF)

ハリー・ポッターの恐竜命名 5.22.06
  IndyStar
  Dracorex Hogwartsia というそうです。インディアナポリスのチルドレンズ博物館に展示されて
 いるパキケファロサウルス科恐竜にです。属名は竜の王、種小名はハリー・ポッターシリーズに
 登場する魔法魔術学校ホグワーツにちなむものです。属名もホグワーツのモットー、 "Draco
 Dormiens Nunquam Titillandus" (「眠れる竜をくすぐることなかれ」でしょうか)からとするページ
 もあります。
 22日に Pennsylvania Historical and Museum Commission の Robert Sullivan が発表するとい
 うページもあるので、もう少したてば詳しい情報が入るかもしれません。
 Wizard News
 チルドレンズ博物館Dracorex hogwartsia 展示ニュース
 同博物館プレスリリースアーカイブから、Dracorex Hogwartsia の写真ページ
            〃             2005年5月に展示したときのニュース

 同博物館プレスリリース5月22日付いよいよ発表!(組立て骨格写真へのリンクあり)
  記載論文は今日Current Research on Late Cretaceous Vertebrates from the Western Interior Symposium
  発表されるようです。これはニューメキシコ自然史博物館で22日から24日まで開催。

 ニューメキシコ自然史博物館プレスリリースドキュメントファイル。23日
 Dragon People, Dear Readers

山東省でプシッタコサウルス骨格発見 5.22.06
  新華社写真2枚
  諸城市恐竜博物館のスタッフが発掘したそうです。泥質岩上に体長109cmのプシッタコサウ
 ルス骨格がほぼ完全な形で保存されています。

知られる中で最小のトリケラトプス頭蓋 5.07.06

Centrosaurus brinkmani プレスリリース 11.19.05
  記載者のMichael J. Ryanは、クリーブランド自然史博物館のキュレーターなんで
 すね。CJES7月号掲載ですが、紹介は今月になってからなのでしょうか。
 イラストはクリックすると大きな絵になります。

中国甘粛省前期白亜紀産の基盤的ネオケラトプス類恐竜 Auroraceratops 10.26.05

中国遼西下部白亜系産のHongshanosaurus houi成体標本 5.24.05

ステゴサウルスの骨板は仲間を見分けるため 5.17.05
  背の骨板の役割については、これまで熱交換や性的ディスプレイなど、いろい
 ろな説がありました。ケヴィン・パディアンらのチームは、これを仲間の認識のた
 めとする論文を発表するそうです。
 UCBERKELEYニュース
 ヤフーニュース(共同) ナショナルジオグラフィック

鳥盤類恐竜における保育行動 9.09.04

中国内蒙古自治区産出の新しいプロトケラトプス科 10.12.03
  A New Protoceratopsid (Dinosauria: Neoceratopsia) from the Late
  Cretaceous of Inner Mongolia, China
  尤海魯、董枝明
  ACTA GEOLOGIA SINICA(地質学報英文版) vol.77 No.3 pp.299-303
  
  中国・カナダ恐竜発掘プロジェクトの際に、内蒙古自治区上部白亜系
 バヤン・マンダフ地域(カンパニアン)で発掘された、ほとんど完全な頭蓋
 (フリル部分は欠失)と関節した下顎(IVPP V 12513)の記載です。プロト
 ケラトプス科の新属新種として
 Magnirostris dodsoni gen et sp. nov. と命名されました。

 属名は、"Magnus"(ラテン語で"大きい")+"rostrum" (嘴骨) これは、
 この属の分類基準の一つになっています。 種小名は、角竜類の研究
 に貢献した、ピーター・ドッドソンにちなんでいます。
 嘴骨の先から外頬骨の後端まで350mmです。

 分類基準として、他のプロトケラトプス科と比べ太く長いくちばしの骨、及
 び眼窩角の芯(後眼窩骨と前頭骨で形成)の存在があげられています。
 付加前眼窩窓を共有することからBagaceratops に近縁としています。
 参考:sinofossa

モンゴル人民共和国上部白亜系ネメグト盆地産ネオケラトプシア類
 (鳥盤類)の2つの新恐竜 10.6.03
  Two New Dinosaurs of the Infraorder Neoceratopsia (Ornithischia) from the Upper
   Cretaceous of the Nemegt Depression, Mongolian Peoples Republic
  V. R. Alifanov
  Paleonotological Journal Vol. 37, No. 5, 2003 pp.524-534

  ネメグト盆地のクルサンとケルミン・ツァフのバルン・ゴヨト層(?下部
 サントニアン)で産出した2つのネオケラトプシア類を記載しています。
 Lamaceratops tereschenkoi gen. et sp. nov.
 Platyceratops tatarinovi gen. et sp. nov.
 この2属と
 Bagaceratops rozhdestvenskyi Marya ska et Osmolska, 1975
 Breviceratops kozlowskii (Marya ska et Osmolska, 1975)
 で、新科バガケラトプス科を創設しています。癒合した鼻骨、鼻角およ
 び鼻孔後方に前上顎骨、上顎骨および鼻骨に囲まれた鼻孔下窓の
 存在;およびおそらく卵殻表面の波打った装飾の存在をその特徴とし
 て挙げています。
 

  Serendipaceratops 記載 8.06.03
  DinosaurMLによると、オーストラリア、ビクトリア州から
 発見されているプロトケラトプス科?尺骨が記載された
 そうです。
 Protoceratopsian? ulnae from the Early Cretaceous of
 Australia
 Rich, T.H. & Vickers-Rich, P.
 Records of the Queen Victoria Museum No.113
 Serendipaceratops arthurcclarkei
 推測するに、属名前半は偶然発見した掘り出し物を意味
 し、種小名は"2001年宇宙の旅"ほか数々のSF名作を
 生み出した作家アーサー・C.クラークにちなむのでしょう。
 
 完模式標本である尺骨NMV P186385は、1998年に国
 立科学博物館ほかで開催された「大恐竜展」で展示さ
 れ、同展カタログ100ページに写真掲載されています。

 福井県立恐竜博物館で開催中の特別展「オーロラをみた
 恐竜たち」でも展示されています。

新角竜類恐竜 Archaeoceratops 再記載および新角竜類の早期
  進化7.03.03
 Redescription of neoceratopsian dinosaur Archaeoceratops and
 early evolution of Neoceratopsia  
 尤海魯(Hai-Lu You) and Peter Dodson
 Acta Palaeontologica Polonica 48 (2), 2003: 261-272

 アブストラクトほにゃ訳
 Archaeoceratops oshimai Dong and Azuma, 1997 は、中国北西部
 甘粛省馬ソウ(上が髪の上半分、下は宗)山地域の白亜紀前期の後
 期から産出した、基盤的新角竜類である。ここで我々は
 Archaeoceratops oshimai の詳細な再記載をする。その元となる標
 本は、良好に保存された、殆ど完全な頭蓋、部分的な椎体、部分的
 な骨盤からなる完模式標本および、殆ど完全な尾椎を含む部分的な
 椎体、部分的な骨盤、断片的な後肢骨および完全な足からなる副模
 式標本である。系統解析からは、Archaeoceratops が現在知られて
 いる総ての白亜紀後期新角竜類に対する姉妹群であることが示され
 また、白亜紀後期新角竜類は2つのクレードに分岐する:アジアのプ
 ロトケラトプス科と北米のケラトプス科 が示され、白亜紀後期、2つの
 大陸で、角竜の2つの主要なグループが二重の進化をしていたことが
 示される。丸い形の外鼻孔、吻鼻骨の後外側長い突起および腹側に
 湾曲した、前上顎骨の腹側縁のような、派生形質の一そろいが、ケラ
 トプス上科を特徴づける。
 
プシッタコサウルス科の新属および周飾頭類の起源と
 早期進化 7.01.03
 A New Genus of Psittacosauridae (Dinosauria: Ornithopoda) and
 the Origin and Early Evolution of Marginocephalian Dinosaurs
 尤海魯(YOU Hailu),徐星,汪筱林
 ACTA GEOLOGICA SINICA 2003 Vol.77 No.1pp.15-20(地質学報英文版)
 遼寧省北票の白亜紀前期義県層から産出した、下顎もある殆ど
 完全な恐竜幼体頭蓋について記載しています。
 系統解析結果から、この頭蓋はプシッタコサウルス科の新属新種
 Hongshanosaurus houi, gen. et sp. nov. とされています。
 また、角竜類と周飾頭類の単系統の位置づけを確証するが、一方
 Heterodontosaurus は基盤的鳥脚類であるよりは周飾頭類の姉
 妹群であることがわかったとしています。
 参考:SinoFossa Institute ここのニュースにその頭蓋写真があり
     ます。このサイト自体、興味深いです。

 語源:属名は、”紅山(Hongshan)”これは約6千年前に遼寧省に
 あった文化の名から。種小名はこの標本の研究を記載者に許した
 侯連海教授にちなんでいます。
 完模式標本:IVPP V 12704 関節した下顎があるほとんど完全な頭
 蓋。
 産地と層準:中国遼寧省北票、義県層、白亜紀前期
 分類基準:上顎歯列より下に著しい頬骨-方形頬骨尾腹側突起が
 有り、長円形の尾背側に向いた眼窩が有ることでPsittacosaurus
 と識別される。


北米西部産の派生的パキケファロサウルス類新属
  A NEW GENUS OF DERIVED PACHYCEPHALOSAURIAN FROM WESTERN
  NORTH AMERICA
  THOMAS E. WILLIAMSON, and THOMAS D. CARR
  Journal of Vertebrate Paleontology: Vol. 22, No. 4, pp. 779-801.

  アブストラクトほにゃ訳
  ニューメキシコ州北西部上部白亜系(上部Campanian) Kirtland 層産の
 パキケファロサウルス類標本には、頭蓋底の大部分が保存されている
 頭蓋部分が含まれている。それは新属新種 Sphaerotholus goodwini
 表す。
 モンタナ州上部Maastrichtian Hell Creek 層産の新種S. buchholtzae は、
 この属に帰せられる。付け加わったニューメキシコ産のパキフェファロサ
 ウルス類には、S. goodwini に試みに帰せられる、関連した頭蓋がある
 部分的歯骨および、所属不明のパキケファロサウルス科に帰せられる
 部分的前頭頂骨が含まれている。

  Stegocerasの仮定的な一連の成長に基づき、我々は、パキケファロサ
 ウルス類の系統関係の系統分析から、ドームの発達および縫合閉鎖に
 基づく形質を除外した。北米産の唯一の"平たい頭"と推定されるパキケ
 ファロサウルス類 Ornatotholus browni は不適格名と みなされ、これは
 Stegoceras の幼体であるかもしれない。Gravitholus albertae
 Stegoceras 属の成体である;Stegoceras edmontonense は不適格名
 であり、Sphaerotholus 属に参照として帰せられる。

  定量的系統分析に基づき、Stegoceras (Stegoceras breve, S. lambei,
 S. sternbergi, および UCMP 130051を含む)は他の全てのドーム状の頭
 をしたパキケファロサウルス類の姉妹群となる。派生的パキケファロサウ
 ルス類は2つの主なクレードから成る:Stygimoloch, Pachycephalosaurus,
 および Sphaerotholus を含む系統と、アジアの分類群であるTylocephale
 および Prenocephale で代表される系統である。

  系統にマッピングされる生物地理的出来事により、Prenocephale および
 Tylocephale のCampanian後期以前のアジアへの拡散に続く、アジアから
 北米に単一の拡散した出来事は示される(ACCTRAN) あるいは、Campanian
 後期以前に2つの独立した拡散が示される(DELTRAN)。パキケファロサウル
 ス類の系統は、Campanian および Maastrichtian にかけてのアジア-北米の
 接触を支持しない。

角竜Psittacosaurus の尾にある剛毛状の外皮構造 7.19.02
  Bristle-like integumentary structures at the tail of the horned dinosaur Psittacosaurus
 Gerald Mayr, D. Stefan Peters, Gerhard Plodowski and Olaf Vogel
 Naturwissenschaften, DOI 10.1007/s00114-002-0339-6
 アブストラクト
 中国白亜紀前期から角竜Psittacosaurus 標本が記載されたが、それ
 には外皮構造が非常によく保存されている。最も奇異なのは、尾の近
 位に長い剛毛状の構造があることである。我々はそれを円筒状または
 おそらく管状の外皮構造が皮膚深く固定されていると解釈する。
 それらに色がついていたと仮定する場合、ディスプレイ行動で特に使わ
 れたのかもしれない。それらは信号の機能をもったかもしれない。
 現時点では、それらが銃脚類の構造上異なった外皮繊維と相同である
 ことを示す何の説得力ある証拠もない。
 それらが相同かどうかと関係なく、しかしながら、Psittacosaurus にある
 剛毛状の構造物の発見は、少なくともある恐竜の外皮被覆はこれまで
 イメージされていたよりはるかに複雑だったことを示すので、重大な進
 化上の意義がある。

尻尾に毛のあるプシッタコサウルス 7.08.02
  京華時報という北京の新聞サイトに写真が載っていたので紹介します。
 日付はわかりませんが、恐らく今年のはじめでしょう。
 ドイツのゼンケンベルグ博物館が不法に密輸されたプシッタコサウルス化石を20
 万ドルで収集した。
 中国の科学者たちは返還するよう手紙を出したが返事がない。
 中国科学院の徐星の意見として、これは唯一、尾に剛毛のあるプシッタコサウル
 ス化石なので、私たちは強烈にゼンケンベルグ博物館に、これを中国に返還する
 よう要求する。
 こんな記事です。

カナダ、アルバータ州で新標本発見(?) 5.20.02
  Edmonton Journal紙の伝えるところでは、Grande Prairie近くのPipestone
 Creekで先週、恐竜骨格を発掘したそうです。発見自体は昨年10月で、ロイヤ
 ル・ティレル古生物学博物館のスタッフによるもので、当初パキリノサウルスと
 思われましたが、一角獣のような角が後頭部とフリルの間に生えています。
 年代は約7,320万年前。体長6m、体重2tと見積もられるそうです。

 ただし、イラストの方は、トレーシー・フォードが10年前に描いたとDinosaurML
 で言っていますので、そうならば、この種の標本は10年以上前から知られてい
 たことになります。もう少し様子を見ましょう。8月にはジャケットから現れ、新し
 い学名で記載されるかどうかわかるでしょうから。

中国で見つかった角竜類恐竜と角竜類の初期進化 3.21.02
  A ceratopsian dinosaur from China and the early evolution of Ceratopsia
  ネイチャー3月21日号 Nature 416, 314 - 317 (2002)
  徐星,PETER J. MAKOVICKY, 汪筱林, MARK A. NORELL & 尤海魯
  遼寧省義県層から発見された最も基幹的な新角竜類(ネオケラトプシア)の記
 載です。
 この新分類群により、新角竜類の一部の特徴が、従来考えられていたよりも段
 階的に変化して進化したことが明らかとなり、また、角竜類の進化史の初期には
 特徴がモザイク的に進化したことが暗示されるとしています。

 Liaoceratops yanzigouensis gen. et sp. nov.
 属名は遼寧省(Liaoning)から。種名は発見地 yanzigou 村から。
 義県層最下部から、亜成体の頭蓋骨2個が産出されています。年代については
 測定に2つの見方があることを示し、明確にはしていません。報道では1億3千
 万年前とされています。
 報道によれば頭蓋骨は長さ11cmほど。体の大きさはノウサギほどということで
 す。

 角やえり飾りは形成途上にあり、トリケラトプスのように明確化していなかったと
 いうことです。また、従来プシッタコサウルス類の共有派生形質とされていた形
 質も保有しているので、それに基づいた新角竜類の系統が提示されています。
 ネイチャーサイエンスアップデート
 フィールド博物館プレスリリース(スプレクニクのイラストプレス用サイズで有り)
 BBCニュース MSNBC ナショナルジオグラフィック シカゴトリビューン
 ヤフーニュース(毎日)毎日フォトジャーナル 人民日報
トリケラトプスの祖先発見 中国・遼寧省で発掘 4.04.02
  朝日新聞4月1日付です。3月21日、ネイチャーで発表されたLiaoceratops
 紹介です。山本聖士さんのトリケラトプスのイラストがあります。


尾に毛のあるプシッタコサウルスつづき 2.04.02
  中国古脊椎動物学会がゼンケンベルグ博物館にあてた手紙。
 中国恐竜網では、中国古脊椎動物与古人類研究所の周忠和博士から提供さ
 れた全文を掲載しています(英文)。

尾に毛があるプシッタコサウルスつづき 1.28.02
  チャイナデイリーによると、中国古脊椎動物学協会はドイツのゼンケンベル
 グ自然史博物館に対し、同館が20万ドルで購入した、尾に毛のあるプシッタ
 コサウルス化石の返還を求める書簡を12月末に送ったそうです。

 書簡では、「ゼンケンベルグ自然史博物館はヨーロッパでも最大の名声の高
 い博物館である。だから、公衆への教育と、あらゆる不正な化石取引に対す
 る戦いにより責任を負うべきである。どの国からのどのような形式の不正な化
 石採集および取引も科学的調査の精神を危うくするのみであり、貴重な化石
 の不正な採集とアンダーグランドな取引をさらに助長するものである、このこ
 とは、我々の固い信念である。本協会は近年の不正な化石採集および輸出
 の悪化する状況を心配している」こんなことを述べているそうです。

 果たしてゼンケンベルグ側が返還に応じるでしょうか?

 尾に毛のあるプシッタコサウルス、ドイツの博物館へ 12.06.01
  ネイチャー12月6日号のニュースです。数年、世界を放浪してきたこの標本、
 ドイツ、フランクフルトにあるゼンケンベルグ博物館が購入したことが明らかに
 なったそうです。
 著名な古生物学者、Fritz Steininger によると、同博物館はこの夏、ドイツの
 ディーラー Leonhardt & Partner のUlrich Leonhardt から20万ドルを分割払
 いで購入したそうです。ところが、この標本は中国から盗まれたものであるとい
 う指摘が、数人の研究者から出されています。一方、同博物館は、この標本は
 アメリカから輸出された、ちゃんとした証明があるとしています。また、研究した
 い研究者には許可を出すと言っています。

 標本の来歴が疑わしいものであると、それがどんなに貴重なものでも、その研
 究論文がネイチャーのような科学誌に掲載されることはありません。ほとんどの
 科学誌は、標本の記録を要求します。でないと、アーケオラプトルの時のように
 査読時に差し戻されます。

 2年前、Leonhardtはイタリアのディーラー、Stone Age のFlavio Bacchia に、こ
 の標本をミラノ自然史博物館で調査するためもっていくことを許可し、そこで調査
 されました。その後Leonhardtはドイツに持ち帰り、チュービンゲン大学の駐車場
 の車に梱包されてあるのを、ある研究者に発見されています。
 30万ドルでの販売を持ちかけられたそうです。

 Steininger によると、約3年前、あるディーラーがツーソンミネラルショーで、ある
 アメリカの博物館に売ったのですが、その博物館は業者に戻し、その業者が、
 Leonhardt に売ったということです。

 標本がミラノ自然史博物館にあった時、フランスの Eric Buffetaut も調査に加
 わり、そのことをネイチャー11月8日号に寄稿しています。
 その時、ある引退した中国の研究者が中国科学院古脊椎動物与古人類研究
 所から、標本を中国に戻す交渉にきたのですが、成功しなったそうです。

 私も、標本の写真を見たことがありますが、尾に太く長いヤマアラシのような
 毛がカーブしてついていました。さて、今までにないタイプの毛をもつプシッタ
 コサウルス、正式に記載されるのでしょうか。それとも同じタイプの標本が別の
 どこかに埋もれているでしょうか。
 
中国、ジュンガル盆地Urho地域からのPsittacosaurus xinjiangensis
  11.22.01
  The occurrence of Psittacosaurus xinjiangensis Sereno and Chow, 1988 in the Urho
   area, Junggar Basin, Xinjiang, People's Republic of China
   Donald B. Brinkman, David A. Eberth, M.J. Ryan, and Pei-ji Chen
(陳丕基)
  Canadian Journal of Earth Sciences 38: 1781-1786

  ジュンガル盆地西部Urho地域からのPsittacosaurus xinjiangensis の部
 分骨格は、同種の地理的分布を広げ、また同種成体の形態を記録するも
 のである。歯骨歯冠の小歯の数のバリエーションが記録され、小歯の数の
 多さはこの種の記述的な特徴ではあるが、恐らく成長につれ、小歯の数が
 減ってゆくことを表すのだろう。

カスモサウルスの新種記載 11.19.01
  A new species of Chasmosaurus (Dinosauria: Ceratopsia) from the
  Dinosaur Park Formation of southern Alberta
  Robert B. Holmes, Catherine Forster, Michael Ryan, and Kieran M. Shepherd

  Canadian Journal of Earth Sciences 38: 1423-1438
  カナダ・アルバータ州最南部の町、Irvineで1958年に発掘されたまま眠っ
 ていたジャケットを1992年に開いて研究したものです。実に発掘から記載ま
 で43年かかっています。
 Chasmosaurus irivinensis sp. nov. として新種記載されています。

 幅広い鼻骨、額の角がなく、その部分はくぼみやしわになっている(骨の再
 吸収を示唆する)、幅広く丸みを帯び、そして開いた頬骨のくぼみ、長方形
 に近い鱗状骨、まっすぐな後部頭頂骨には10個の縁後頭骨がある、そのう
 ち8個は平たくなっており、前背方向に強く湾曲し、殆ど見分けがつかない
 ほど隣どうしで骨化し、また小さい横断方向の頭頂骨窓はフリルの後部部
 分に限定されている。この種はDinosaur Park 層上部に限定されるが、カナ
 ダで認められる他のChasmosaurusの種、C. belliC. russelli より有意に
 新しい。系統分析からは、C. irvinensis は他のカナダのChasmosaurusと
 最も近縁であるが、テキサス産のChasmosaurus mariscalensis とは遠縁
 であることが示される。
 プレスリリース Our Amazing Treasures

尾に毛のあるプシッタコサウルス余話 11.08.01
  ネイチャー11月8日号に仏のEric Buffetaut が寄せたところによると、彼は
 昨年はじめミラノ自然史博物館に招待され、そこで現物を見たそうです。羽毛
 や原羽毛というものではなかったそうです。
 彼は標本を中国に戻し、ミラノの研究者たちと共同研究しようとしたのですが、
 その企ては実現しなかったそうです。そして化石標本はミラノから消えたので
 した。
 今ごろはどこでどうしているのやら。

尾に毛のあるプシッタコサウルス、中国でも報道8.31.01
  文章の意味がとりにくいのですが、DinosaurMLでMichael Schmidt が、そ
 のプシッタコサウルスの写真を希望者に送るとポストしたことに対し、批判的
 な文になっています。また、これを加工した写真と見る見方もしています。
 一方、中国ではこれを遼寧省から密輸されたものと受け取っているようです。
 いったいこの標本はまともに記載されるのでしょうか。
 人民日報

尾に毛のあるプシッタコサウルス 8.30.01
  ネイチャー8月30日号ニュースによると、この化石は中国から2年間転々とし
 ているそうです。昨年、その化石はドイツの業者からイタリアの"ストーン・エ
 イジ"(新宿のミネラルフェアにも出展しています)に移り、店主フラビオ・バッ
 キアはそれをクリーニングするよう、ドイツの業者と地質学者に依頼されたと
 言っています。
 バッキアはミラノ自然史博物館に研究のため貸していましたが、引き上げて
 ドイツの業者に返したそうです。イタリアにあったときに中国の研究者と共同
 研究する企画はつぶれたようです。
 ドイツの業者はインタビューに応じませんでした。
 さてこの化石、今はどこでどうなっているのでしょう?

プシッタコサウルス類恐竜の尾の毛8.13.01
  DinosaurMLによれば、最近出版された2冊の本
  "Dinosaurs of the Isle of Wight" (Martill & Naish) と
  "Extreme Dinosaurs" (Luis Rey)に
 尾の背側に毛が生えたプシッタコサウルス類恐竜の写真が掲載されているそ
 うです。これについて、いろいろ意見が出されていますが、私としては、独立し
 た2冊の本に掲載されている以上、いずれ短報などが研究者から出されるもの
 と期待しています。
 私も昨年、某所で尾に毛の生えた写真は見たことがあります。羽毛という感じ
 ではなく、太く長い毛が尾の背側から後方にカーブを描いて生えていました。
 
米スミソニアン自然史博物館のトリケラトプス、再展示へ5.25.01
  1905年以来の展示で傷みがひどくなり、この2年間は補修やレーザー
 スキャンなどの研究がされてきました。その成果をもりこんで再登場です。
 CNNニュース(AP) デイリーインサイト ヤフーニュース
 参考:Building a Dinosaur 同博古生物研究部門
スミソニアン自然史博、トリケラトプスのページ5.31.01
  新展示に伴い、新しくアップされています。


恐竜の鼻は頭を冷やすため12.29.99
  今年のSVPネタを紹介している記事を一つ見つけました。
 オハイオ大のL.M.Witmerの発表です。恐竜の鼻腔は、その脳を冷やす
 ラジエーターの役割も果たしていたそうです。トリケラトプスや他の角竜
 類の頭骨を調べたところ、鼻腔に血管が網の目のように集まっていた印
 象が見られるそうです。また、このことは熱をこうして下げなければなら
 ないほどの代謝があったことも示唆します。
 デイリーインサイト

チャオヤンゴサウルス記載。チャオヤングサウルスに12.23.99
  DinosaurMLによると、JVP(米古脊椎動物学協会の機関誌)の12月
 号に記載論文が掲載されたそうです。
 チャオヤンゴサウルスとは、角竜亜目の起源にかかわる重要な化石で
 金子隆一氏の「新恐竜伝説」によれば、中国遼寧省朝陽県で発見され
 ました。ジュラ紀中期から後期の地層だそうです。このあたりは、論文
 で詳しく報告されるでしょう。
 1983年に趙喜進によりチャオサンゴサウルス・リャオシエンシスと命名
 されて以来、記載されない幻の恐竜でした(中国にはこういう例は沢山
 あるそうです)。
 記載論文は"The earliest ceratopsian from the Tuchengzi Formation
  of Liaoning, China,"報告者は趙喜進、程政武、Xu Xing
 Chaoyangsaurus youngiと命名されています。種名は楊鐘健にちなんだ
 ものです。
 プシッタコサウルスとネオケラトプシア下目の起源をなす動物としている
 ようです。
 記載論文からチャオヤングサウルス頭蓋骨の図版