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虫入り琥珀と次々発見 10.09.08
  岩手日報
  久慈琥珀博物館は、以前、国内最古のカマキリ化石が入った琥珀が発見された約
 8700万年前の地層から、昆虫などの化石が入った約50点の琥珀が新たに発掘され
 たことを発表しました。
これまで発見された昆虫化石は部分的なものや、大きさが2ミリ
 以下のものばかりでしたが、今回は欠損も少なく、ハチやウンカ、クモなど体長7ミリほ
 どのものも含まれ、肉眼で確認できるほど保存状態がいいものということです。
 現在、博物館新館で特別公開しています。

脊椎動物の歯は外胚葉と内胚葉の両方から 10.09.09
  古いCMを真似して言えば「哺乳類は歯が命」歯だけで記載される哺乳類も少ない
 とはいえません。恐竜でも獣脚類の歯は高値で取引されています。
 さて、その歯の進化について、これまでの古典的な説では口腔と歯は外胚葉から陥
 入によって生じるとしていたそうです。ちなみに「歯の比較解剖学」では「口腔上皮由
 来の外胚葉性の上皮細胞であるエナメル芽細胞と、間葉由来の象牙芽細胞が互い
 に相互作用しつつ、象牙質・エナメル質という硬組織を形成する」としています。

 しかし、遺伝子導入アホロートルを用いた研究により、が外胚葉と内胚葉の両方から
 生じ、両者の混合であるものもあることがわかったそうです。
 Soukup, V. et al. 2008. Dual epithelial origin of vertebrate oral teeth
 Nature 455, 795-798 (9 October 2008) | doi:10.1038/nature07304

最古の生物足跡、米ネバダで発見 10.07.08
  オハイオ大ニュース
  これまで最古とされたものより約3千万年古く、カンブリア紀以前、エディアカラ
 紀まで遡る水生生物足跡が、米ネバダ州で発見されました。
 約5億7千万年前になるそうです。エディアカラ紀の生物といえばディキンソニア
 など、軟体で底生の生き物を思い浮かべますが、これはムカデやヤスデに形が
 似た節足動物のものではないかということです。
 オハイオ大のLoren Babcock,によりGSA総会のポスターセッションで発表される
 そうです。

5億年前の海底生物の化石群見つかる―重慶市 9.19.08
  レコードチャイナ 人民日報
  同市南川区の金佛山で4億3千万年から5億年前の海底生物化石群が発見され
 たそうです。

福島県内最大級のアンモナイト発見 9.18.08
  福島民友新聞
  南相馬市原町区石神の中ノ沢層から全長約35cmのアンモナイト

久慈琥珀博物館、日本最古のカマキリ化石を発見と発表 4.19.08
  岩手日報 朝日新聞 久慈琥珀博物館ニュース
  約8700万年前の地層から産出した琥珀の中からです。前脚のとげの特徴から、白亜
 紀のとげの無いカマキリと現生のカマキリの中間的な種と見られ、新種の可能性が高い
 そうです。琥珀の中に入ったカマキリは、世界では8例目、日本では初めて。
 久慈琥珀博物館では、4月18日(金)から一般公開スタート、さらに4月26日からは企画展
 で公開する虫入り琥珀と併せて見ることができるそうです。

2億年前絶滅のコノドントの化石発見 小牧の西山さん木曽川左岸で 2.25.08
  中日新聞23日付
  
5億8千万年前の八方螺旋状生物化石 2.04.08
  新華社
  中国地質科学院地質研究所の研究グループは、貴州省江口県翁会村から、約5.8億年前
 エディアカラ紀の生物化石を発見しました。最も早期の八放射螺旋動物で、地質学報英文版
 2008年第1号に記載論文が掲載されたそうです。八臂仙母虫(新属新種)と報道では紹介して
 いますが、中国では全て中国名でしか報道しないので、学名はまだわかりません。
 参考:廟河生物群定義
     新元古代?山沱期廟河生物群在貴州江口的発現(PDF科学通報第49卷第18期 2004年9月)

最古のカブトガニ記載 1.29.08
  MSNBC ロイヤルオンタリオ博物館ニュース ライブサイエンス
  カナダ、マニトバ州、4億4千5百万年前の地層から産出した、これまで考えられていたより、
 1億年起源を遡った標本が記載されました。全長わずかに4cmといいますから、現生のカブト
 ガニの体長50cmと比べ、なんと小さいものかと驚きます。ただしこれが成体かどうか不明だ
 そうです。新属新種として、Lunataspis aurora と命名されています。

 DAVID M. RUDKIN, GRAHAM A. YOUNG, GODFREY S. NOWLAN (2008)
 THE OLDEST HORSESHOE CRAB: A NEW XIPHOSURID FROM LATE ORDOVICIAN
 KONSERVAT-LAGERSTATTEN DEPOSITS, MANITOBA, CANADA
 Palaeontology 51 (1), 1?9. doi:10.1111/j.1475-4983.2007.00746.x
 アブストラクト

アンモナイト化石が牟岐町で2例目 地元住民、海岸で採取 1.12.08
  徳島新聞

コケの遺伝情報、日米独で解読 陸上植物の祖先 12.14.07
  朝日新聞
  サイエンスエクスプレス

義県層産の三尾カゲロウ、新属に 11.30.07
  JIANDONG HUANG, DONG REN, NINA. D. SINITSHENKOVA & CHUNGKUN SHIH
  New genus and species of Hexagenitidae (Insecta: Ephemeroptera) from Yixian
  Formation, China
  Zootaxa 1629: 39-50 (2 Nov. 2007) アブストラクト
  熱河生物群を代表する生物の一つに、三尾カゲロウがあります。これまで、義県層産出の
 三尾カゲロウはEphemeropsis属とされてきました。今回同属の成虫と義県層産出三尾カゲ
 ロウの成虫を比較すると明らかな差異があったそうです。義県層産出の三尾カゲロウは、
 Epicharmeropsis という新属、Epicharmeropsis hexavenulosusE.. quadrivenulosus という
 2新種として記載されています。
 参考:化石網

体長2.5メートル、ヒトより大きいウミサソリの化石発見 11.22.07
  CNN.co.jp BBC ブリストル大ニュース
  ドイツ西部で発見された長さ46cmのカギ爪から、体長は約2.5mと推定される、3億9千万年
 前のウミサソリJaekelopterus rhenaniaeが記載されました。これまで発見された節足動物中
 最大とのことです。
  Simon J. Braddy, Markus Poschmann, O. Erik Tetlie
  Giant claw reveals the largest ever arthropod
 Biology Letters Firstsite DOI 10.1098/rsbl.2007.0491

「島の法則」は破綻? 11.12.07
   Shai Meiri, Natalie Cooper, Andy Purvis
   The island rule: made to be broken?
  Proceedings of The Royal Society B. FirstCite DOI 10.1098/rspb.2007.1056

  「島の法則」では、島では小型哺乳類は大型化し、大型哺乳類は小型になるといわれています。
 この論文では、それを否定しています。

かぐやのハイビジョンカメラ(HDTV)による月面撮影 11.08.07
  プレスリリース

琥珀はなぜ水中の生物を閉じ込められるか 10.09.07
  ネイチャーニュース
  琥珀が恐竜の血を吸った蚊を閉じ込めて・・・ではなく、なぜ水中の生物を閉じ込めた琥
 珀ができるのかを研究した論文の紹介です。これまでの考え方だと、浸水した穴があいた
 幹の中に樹脂があって、水中の有機物や生物を捕らえたとか、水中の生物が乾いて風に
 飛ばされ、樹脂に取り込まれたというものでした。しかし、ベルリン自然史博物館のDavid
 Dilcherらは、フロリダの沼沢地で水中に生えている木から樹脂が落ちる様子を調べました。
 樹脂は水面で広がるものもあるが、大部分は水底に枕状の塊りとして落下し、その表面は
 数日後に硬化するが、内部は柔らかいままになっていることがわかりました。硬化する前に
 微生物が入り込み、その後もやや大きい昆虫が表面を破って中に入り捕らえられることが
 わかったそうです。
 PNAS Early Edition doi:10.1073/pnas.0707949104
 
剣山、3億1000万年前は海底 山頂から魚類の化石 10.03.07
  徳島新聞
  徳島大学総合科学部の石田啓祐教授が剣山山頂付近の石灰岩体からコノドントやウミ
 ユリ化石を発見。

ゴカイの化石、佐渡で発見 9.03.07
  新潟日報
  佐渡市沢根町、約80万年前の地層から。
 9月15・16日に佐渡市千種の金井コミュニティセンターで開催される「科学の祭典」で展
 示されるそうです。

三重県亀山市鈴鹿川河床から約300万年前の足跡化石 8.29.07
  伊勢新聞 毎日新聞 読売新聞
  亀山市野村町の鈴鹿川右岸河床で約300万年前のゾウ、シカ、ワニ、鳥類の足跡
 化石を確認したそうです。市史編さん自然部会地質グループが調査し確認したもの。
 亀山市歴史博物館では、市史編さん地質グループ化石群発掘中間報告会を開催し
 ます。
 化石観覧日時:9月12日(水)〜9月17日(月)9時〜17時
  中間報告会 :9月16日(日)13時30分〜16時

神奈川県立境川遊水地公園 12.5万年前の貝化石発見 8.12.07
  タウンニュース
  8月4日に一部オープンした境川遊水地公園。貝化石の一部は同公園内の境川遊水地情報
 センターで展示されているそうです。

Prolonged Permian?Triassic ecological crisis recorded by molluscan dominance in
  Late Permian offshore assemblages 7.31.07
  Matthew E. Clapham and David J. Bottjer
  Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 10.1073/pnas.0705280104 ヤフーニュース

深海の貝、シマイシロウリガイは細菌を「家畜化」 5.21.07
  朝日新聞  独立行政法人海洋研究開発機構プレスリリース
  シロウリガイに共生する化学合成細菌は、これまでに知られている独立栄養生物の中で、
 最もゲノムサイズが小さいことがわかりました(1,022,154塩基対、大腸菌の1/4)。
 また、この細菌から合成された栄養物質などを宿主細胞に輸送するシステムを欠いている。
 通常の微生物にとって生育に必須ないくつかの重要な遺伝子(細胞分裂蛋白質、外膜蛋白
 質等の遺伝子など)までもが欠損しているそうです。
 シロウリガイが家畜化し、増殖まで管理しているのかもしれません。

世界最古のロブスター化石―メキシコ 5.06.07
  ヤフーニュース(時事) MSNBC ナショナルジオグラフィック
  南部チャパス州で発見された12cmのロブスター化石、約1億2千万年前で、これ
 まで最古だった化石より2千万年古いそうです。このロブスターの属は現在アフリ
 カに生息しているそうです。1億2千万年前はまだアメリカとアフリカが近接していた
 ので、同属がメキシコのこの地に起源をもつ可能性もということです。
 Palinurus palaceosi 幼体だそうです。

4億年前の8m巨大化石、正体はキノコ 4.26.07
  読売新聞 時事 シカゴ大ニュース
  Prototaxites という化石、木ではなく真菌類でした。
  C. Kevin Boyce et al 2007.
  Devonian landscape heterogeneity recorded by a giant fungus
  Geology Volume 35, Issue 5 (May 2007) DOI: 10.1130/G23384A.1

中国科学院、世界最古の動物の卵の化石を発見 4.06.07
  人民日報日文版
  ネイチャー4月5日号
  Doushantuo embryos preserved inside diapause egg cysts p661
  Leiming Yin, Maoyan Zhu, Andrew H. Knoll, Xunlai Yuan, Junming Zhang & Jie Hu
  doi:10.1038/nature05682

シロウリガイの新種化石発見 日本海側で最古 4.06.07
 佐賀新聞
 長崎県対馬で。約4,500万年前。

6億年前の胚化石 1.24.07
  ヤフーニュース(時事) 時事 ユーレカラート MSNBC
  米バージニア工科大のシュハイ・シャオ准教授らが、Doushantuo Formation(?山沱層)という
 中国貴州省瓮安(Weng an)県の約6億年前の地層から発見したものです。外皮の中に、コイル
 状になった管状の胚があるそうです。
 報道された写真は、マイクロCTによる電子顕微鏡写真です。サッカーボールのようなものは、胞
 胚(ほうはい)といい、受精卵分割の初期に見られます。一方、野球ボールのようなものは、3つの
 右回りのコイルからなるらせん状の胚です。前者より発達した中間段階のものです。
 この胚化石についての論文は、Geology誌2月号に掲載されるそうです。
 Shuhai Xiao, James W. Hagadorn, Chuanming Zhou, Xunlai Yuan
 Rare helical spheroidal fossils from the Doushantuo Lagerstatte:
 Ediacaran animal embryos come of age?
 Geology Volume 35, Issue 2 (February 2007)pp. 115?118
 DOI: 10.1130/G23277A.1

「処女受胎」コモドオオトカゲの卵が孵化 英動物園 1.24.07
  CNN.co.jp
  昨年クリスマスの頃、話題になりました。英チェスター動物園のコモドオオトカゲの卵は、24日、
 無事孵化したそうです。

ビカリアの化石、紀伊半島で初確認 1.21.07
  紀伊民報
  白浜町中の海岸で約30年前に発見された貝化石が1600万年前のビカリア化石と判明。
 県立自然史博物館で26日から5月31まで展示されます。

脊椎動物と同じ遺伝子働く ナメクジウオ、京大など進化の過程実証 1.22.07
  京都新聞
  ナメクジウオで、卵からの発生段階に体の軸が決まる時、脊椎(せきつい)動物とほぼ同じ
 遺伝子群が働いていることが、佐藤矩行京大教授などの研究で明らかに。
 Jr-Kai Yu, Yutaka Satou, Nicholas D. Holland, Tadasu Shin-I, Yuji Kohara, Noriyuki Satoh,
 Marianne Bronner-Fraser and Linda Z. Holland
 Axial patterning in cephalochordates and the evolution of the organizer
 Nature advance online publication 21 January 2007 | doi:10.1038/nature05472
 アブストラクト
 参考:ゲノム研究のホームページ

化石中DNA保存の最良の方法は 1.16.07
  ディスカバリー
  DNAは地中の化石で最も良く保存されるようです。博物館で洗浄され57年間保存
 された骨から失われたDNAは、それ以前3200年間に地中で失われた量に匹敵する
 そうです。
 Melanie Pruvost, Reinhard Schwarz, Virginia Bessa Correia, Sophie Champlot, Severine Braguier, Nicolas Morel,
 Yolanda Fernandez-Jalvo, Thierry Grange, and Eva-Maria Geigl
  Freshly excavated fossil bones are best for amplification of ancient DNA
 www.pnas.org/cgi/doi/10.1073/pnas.0610257104

新種のカニと判明 南相馬で発見の化石 1.08.06
  福島民報
  
はさみの形はっきりと−小学生がカニの化石見つける 12.30.06
  両丹日日新聞
  京都府福知山市夜久野町板生の鉄鈷山(かなとこやま)の頂上(標高775m)付近で。
 約2000万年前のものだそうです。

木の葉に擬態した4700万年前の昆虫 12.27.06
  ライブサイエンス
  独メッセルから産出した昆虫化石です。
  The first fossil leaf insect: 47 million years of specialized cryptic morphology and behavior.
  Wedmann, S, Bradler, S. & Rust, J.
  PNAS

5億年前の卵の化石、「ガラス状」で発見…中国 12.27.06
  読売新聞25日付
  Silicified egg clusters from a Middle Cambrian Burgess Shale?type deposit,
  Guizhou, south China
  Jih-Pai Lin , Andrew C. Scott, Chia-Wei Li, Hung-Jen Wu, William I. Ausich,
  Yuan-Long Zhao, Yeu-Kuang Hwu
  Gelogy Volume 34, Issue 12 (December 2006)pp. 1037?1040
  DOI: 10.1130/G23006A.1

米サイエンス誌、今年の10大ニュース発表 12.27.06
  毎日新聞
  1位は「ポアンカレ予想」の解決、2位はネアンデルタール人とマンモスの化石から取り出
 された遺伝情報解読、4位に関節のあるヒレを持った魚の化石発見が入っています。

1千万年前の「オウナガイ」 漁船引き揚げの化石 12.06.06
  日本海新聞
  鳥取市沖の日本海からです。当時の状態を保ったまま密集。

エビ、カニ化石新種と判明  「進化研究に貴重な発見」 11.21.06
  東京新聞 ヤフーニュース(毎日)
  白亜紀前期、山中層群の地層から発見されたもの。 エビは「ホプロパリア・カミムライ」、
 カニは「ニッポノポン・ハセガワイ」 と命名されたそうです。
 群馬県報道提供資料
 参考:群馬県立自然史博物館 恐竜王国中里

ハナバチ:1億年前の世界最古の化石、ミャンマーで発見 10.26.06
  毎日新聞 読売新聞 朝日新聞 オレゴン大ニュース BBC コーネル大クロニクル
  ハナバチがいたということは、花粉などを集める対象となる花もあったということになるのでしょう。スズメバチ
 の特徴も共有していて、ハナバチがスズメバチの仲間から進化したことが示されるそうです。
 27日のサイエンスに論文が掲載されるそうです。
 A Fossil Bee from Early Cretaceous Burmese
  Amber G. O. Poinar Jr. and B. N. Danforth Science 27 October 2006: 614
 
 一方、26日付のネイチャーではミツバチのゲノム解読が掲載されています。
 読売新聞 毎日新聞
 Insights into social insects from the genome of the honeybee Apis mellifera
 The Honeybee Genome Sequencing Consortium91 and Overall project
 Nature 443, 931-949(26 October 2006) | doi:10.1038/nature05260
 
マウスの脳の3Dマップ完成 9.27.06
  MSNBC
  こんなものが恐竜でもできればすごいのですが
  Allen Brain Atlas

地球の気温、過去百万年で最高レベルに NASA研究 9.27.06
  CNN.co.jp 毎日新聞 読売新聞 NASA 

恐竜時代の気候も変動した 9.27.06
  インディアナ大ニュース
  太平洋底(Shatsky Rise)の掘削により、アプティアンの間に海水面温度が30℃から36℃まで変動した
 ことがわかったそうです。
 Instability in tropical Pacific sea-surface temperatures during the early Aptian
 Mirela Dumitrescu and Simon C. Brassell
 Gology Vol. 34, No. 10, pp. 833?836 doi: 10.1130/G22882.1

インドネシアの海で50を超える新種 9.19.06
  ナショナルジオグラフィック
  海底をひれで歩くように進むサメも発見されたそうです。

島は加速された進化をスパークする 9.19.06
  ニューサイエンティスト
  島に生息する大きい動物は小さく、小さい動物は大きく進化・・・島の法則といいますね。
 これがどのくらい早く起こったのか、カナダ、McGill大のVirginie Millienが88の哺乳類について
 これまでのデータから調査したところ、大陸の同種より3倍早く進化したことがわかったそうです。
 Morphological Evolution Is Accelerated among Island Mammals
 Virginie Millien PLoS Biology, Vol.4 Issue 10 SEP. 2006 DOI: 10.1371/journal.pbio.0040321
 Synopsis

紅藻とクロソラスズメダイに共生関係…京大が初確認 8.29.06
  読売新聞
  クロソラスズメダイは紅藻類のイトグサの一種を育て、エサにしているそうです。畑啓生(はたひろき)
 日本学術振興会特別研究員(サンゴ礁生態学)ら京都大の研究グループ。
 日本進化学会で「サンゴ礁の栽培共生―なわばり性スズメダイと糸状紅藻イトグサ―」というタイトル
 で発表します。
 A novel obligate cultivation mutualism between damselfish and Polysiphonia algae
 Hiroki Hata and Makoto Kato
 Biology Letters

冥王星外し、惑星数8に 国際天文学連合が新定義 8.25.06
  朝日新聞
  冥王星は惑星とは別に新しく設けられた「矮惑星」というジャンルに入ることになりました。

冥王星降格・維持両案採決へ 惑星定義で天文学連合 8.24.06
  朝日新聞
  最終提案は、太陽系の惑星を「水金地火木土天海」の8個として冥王星を惑星から外す案と、冥王星を
 惑星にはとどめるものの8個とは区別する案が中心ということです。

太陽系の惑星、9個から12個に変更か 8.17.16
  国際天文学連合(IAU)総会で16日、惑星の新定義が提案されました。新定義では、
 1恒星の周囲を周回する、それ自身が恒星でないもの。2ほぼ球状の形をとるに足る重力を
 もつ。となります。これには、質量が5 x 1020 kg 、直径が800km以上の天体が含まれること
 になるそうです。
 その結果、小惑星で最大のセレス、冥王星の衛星とされていたカロン及び2003UB313が、
 新しい惑星となるそうです。

 また、惑星の分類を、二分し、これまでの9個の惑星から冥王星を除く8惑星を「古典的惑星」
 冥王星+新惑星を「プルートンpluton 冥王星族」とします。これは、公転周期が200年以上の
 ものをいうようです。
 朝日新聞 読売新聞 IAUニュース

古代ロマン 35万年前のマガキ化石出土 浜松・引佐で 8.08.06
  中日新聞
  浜松市引佐町の井伊谷地区の工事現場から出土したものです。豊橋市自然史博物館の調査。

「桐ケ台の穴」深さ93.5M 秋吉台 8.02.06
  中国新聞
  既報ナウマンゾウの子の歯など調査報告書から

トカゲの表皮にあるウロコのケラチンは、アミノ酸領域が鳥及び哺乳類の外皮蛋白
 質と相同であることを明らかにする
 7.24.06
 何もわからないままアブストラクトだけほにゃ訳です。

五ケ瀬町でアンモナイト 九州では初の発見 県総合博物館 22日から公開 7.20.06
  西日本新聞
  アンモナイトは中生代白亜紀前期のバレミアン(1億3200万年前―1億2500万年前)に
 生息したシャスティクリオセラスの仲間だそうです。
 宮崎県総合博物館で7月22日から開催のわくわく・ドキドキ化石展で展示。

7月3日に小惑星接近 7.01.06
  アポロ型特異小惑星2004 XP14 が7月3日、地球に接近します。大きさ約800mだそうです。しかし、
 地球との距離は約42.6万km。月より遠いです。私達が絶滅させられる恐れはなさそうです。
 JSGA Web News space.com

二戸に南国貝の化石 北限塗り替える 6.23.06
  岩手日報
  この時代、東北地方にマングローブ湿地が広がっていたことの新たな証拠になるそうです。

  古生物学会一般講演「岩手県二戸市の中新統門ノ沢層からオカミミガイ属(腹足綱:オカミミミガイ科)の
 発見とその古生物地理学的意義」
 松原尚志(兵庫県立人と自然の博物館)・小守一男(田中館愛橘記念科学館)

最古の円網を作るクモ、琥珀の中に 6.15.06
  BBC
  スペイン、Alava産コハク、1.21-1.15億年前。Mesozygiella dunlopi と命名されています。
  Biology Letters Oldest true orb-weaving spider (Araneae: Araneidae)

サルは人間になるの?6.11.06
  朝日新聞
  ののちゃんのDo科学 小学生向けに進化を

オーストラリア、ピルバラの34億年前の岩は微生物起源 6.10.06

富山県高岡市の土砂採取場で150万年前の貝化石 6.10.06
  富山新聞6月8日付

最古のバカガイ科化石 1億年前の地層から発見 天草市・御所浦島 5.11.06
  西日本新聞
  このニュースは2月に報道されたものと同じ内容とは思いますが・・・
  御所浦白亜紀資料館

葉の形の新種動物化石発見 5.05.06
  ヤフーニュース(時事) 読売新聞
  サイエンス 5月5日号 Science 5 May 2006:Vol. 312. no. 5774, pp. 731-734
  DOI: 10.1126/science.1124565
  Lower Cambrian Vendobionts from China and Early Diploblast Evolution

  ヴェンド生物群と呼ばれる生物化石で、長さ数センチの葉のような形をしてい
 ます。8つの標本に基づきStromatoveris psygmoglena gen. sp. nov.と命名されて
 います。

カイミジンコに「オス」 琵琶湖博学芸技師ら 定説覆す発見 4.14.06
  ヤフーニュース(京都新聞) 朝日新聞
  琵琶湖博物館記者発表資料(PDF)

明日は皆既日食 3.28.06
  アフリカからトルコ、中央アジアにかけて皆既日食、その周辺が部分日食です。
 Live!Eclipse 2006 では、リビア、エジプト、トルコの3カ国からネット上で生中継します。
 3月29日、日本時間18:00から中継開始です。
 国立天文台サイトも各地の中継を案内しています。

35億年前の地球に生命体?従来より7億年さかのぼる 3.23.06
  読売新聞 ニューサイエンティスト
  西オーストラリア・ピルバラの約35億年前の古い地層で、石英に閉じ込められていた
 気泡の中に生物が作ったメタンがあることを突き止めたそうです。
 ネイチャー3月23日号掲載。
 Evidence from fluid inclusions for microbial methanogenesis in the early Archaean era
 上野雄一郎ほか
 東京工業大学丸山・広瀬研究室
 参考:21世紀COEプログラム「地球:人の住む惑星ができるまで」

旧戸隠村の道路工事現場で発見、「ハナカゴ」は新種 /長野3.15.06
 ヤフーニュース(毎日)
 フジツボの仲間「ハナカゴ」(ハナカゴ属(蔓脚亜綱: 無柄目))が新種とわかり、コイケハ
 ナカゴと命名されたそうです。
 信州新町化石博物館研究報告第9号で報告しています。

名護市で5000万年前の化石発見 深海動物、痕跡鮮明に3.15.06
  琉球新報3.12付
  生痕化石。いずれも規則的な摂食行動をした痕跡で、深海動物「ギボシムシ」の仲間
 ではないかとのことです。
 沖縄タイムス

ニューギニアで新種の鳥、チョウなど25の新種発見 2.7.06
  インドネシアのパプア州で米環境保護団体コンサベーション・インターナショナル(CI)
 とインドネシア科学研究所が共同で。
 読売 毎日 BBC ナショナルジオグラフィック

メタンハイドレードは未知の微生物起源 2.7.06
  海洋研究開発機構プレスリリース

最古のバカガイ科の化石 熊本・御所浦の地層から 2.5.06
  ヤフーニュース(共同)
  これまで最古のものより約1千万年古いそうです(アルビアン)。古生物学会ポスターで
 発表されました。

3700万年前「神戸層群岩屋層」 新種含む貝形虫化石発見 1.05.06
  神戸新聞1月3日付
  兵庫県立人と自然の博物館(松原尚志研究員)と金沢大学理学部(山口龍彦
 研究員、神谷隆宏教授)が発見。

サイエンティフィックアメリカントップサイエンスストーリー2005 1.02.05
  25本のニュースを選んでいます。そのうち古生物、および関連するものは
  チンパンジーゲノム解読及び最古のチンプ化石 9.01.05
  T-REX化石から柔組織発見 3.25.05
  ホラアナグマのゲノム回収配列 7.03.05
  初期哺乳類は恐竜を食べた 1.13.05
  2006年はどんなニュースが私達を驚かせるでしょう?

史上初 「愛し合う」化石 インドで 11.04.05
  毎日新聞

「第10惑星を回る衛星発見」 米研究チームが発表 10.03.05
  まだ正式に第10惑星とは認められていないそうですが・・・
  朝日新聞

野生ゴリラも道具を使う 米研究者が初確認 10.03.05
  木の枝を使って水深を確かめたり、木の幹を使って食べ物の草を集めた
 ほか、木の幹を橋代わりにして、沼地を渡ったということです。
 CNN.co.jp ネイチャーニュース
 PLoS Biology
  First Observation of Tool Use in Wild Gorillas
   このページ画面から論文ダウンロードできます。道具を使っている写真
   があります。

琥珀の中に2千万年前のクモの血液 10.03.05
  DNA抽出はできるでしょうか。
  ヤフーニュース 9月30日付 BBC ユーレカラート
  FOSSIL BLOOD DROPLETS IN MIOCENE DOMINICAN AMBER YIELD CLUES TO
   SPEED AND DIRECTION OF RESIN SECRETION

  Palaeontology Volume 48 Issue 5 Page 925

ダイオウイカ初めて撮影 9.28.05
  ダイオウイカが深海でエサをとる姿を国立科学博物館の窪寺恒己・動物
 第三研究室長らが世界で初めて撮影。
  TBS(動画あり) CNNjp 読売新聞 ニューサイエンティスト
  First-ever observations of a live giant squid in the wild
  T Kubodera and K Mori
  Proceedings of the Royal Society B (DOI: 10.1098/rspb.2005.3158)
  論文ダウンロードできます。


デボン紀の四肢動物Ichthyostega(イクチオステガ)の体軸骨格 9.05.05

糸魚川で古生代の腕足類新種化石 8.23.05
  フォッサマグナミュージアムは22日、同市小滝地区で採集された古生代(約5億
 7000万年前から2億4500万年前)の腕足類化石が新種と判明、発見地層にちな
 み、「ダビエジエラ・オウミエンシス」と命名したと発表したそうです。
 新潟日報

いわき市で直径96cmのアンモナイト発見 12.01.04
  アンモナイトセンターの敷地から発見されたそうです。
  福島民報11月27日付

四肢動物の内鼻孔の起源 11.04.04

四肢動物はなぜ上陸したか 8.03.04

カナダでエディアカラ生物群の極めて保存状態のよい化石 7.16.04
  毎日フォトジャーナル
  サイエンスエクスプレス
  Modular Construction of Early Ediacaran Complex Life Forms
  Guy M. Narbonne

カンブリア紀以前の最古の左右相称動物 6.06.04
  サイエンスエクスプレス

  毎日 読売 ニューサイエンティスト
  南カリフォルニア大
  参考:Bilateria(hilihiliから) 多細胞生物の進化の条件
  刺胞動物を探る サンゴの一風変わった進化
  先カンブリア紀とカンブリア紀を動物の胚発生から見ると
  多細胞動物の体制の進化
  
  這い跡としては、1998年にインドで10億年前(後に16億年前)というものが
  発見され、サイエンスに掲載されたことがあります。

最古の昆虫 2.12.04

西ヨーロッパ産デボン紀の四肢動物化石 1.28.04

スコットランドから最古の陸上生物化石 1.26.04

中国湖南省中期・後期カンブリア紀産の化石胚 1.15.04
  Fossil embryos from the Middle and Late Cambrian period of Hunan, south China
  XI-PING DONG, PHILIP C. J. DONOGHUE, HONG CHENG & JIAN-BO LIU
  ネイチャー1月15日号 Nature 427, 237 - 240 (15 January 2004);

  中国湖南省で発見された約5億年前のMarkuelia という蠕虫類の報告
 です。胚化石自体は数年前発見され、97年サイエンスに報告が出てい
 ます。ただ、何の動物の胚なのかはっきりしませんでした。

 今回の報告で、Markuelia がScalidophora類とよばれる動物分類群の中
 で進化のごく初期に現れたものであり、また初期のScalidophora類は卵
 から成体の形態へ直接発生し、複雑な変態はしなかったことが示されて
 います。幼生などの複雑な変態はそのあとから進化したのだそうです。

4億年前のオスの化石発見 12.05.03
  ヤフーニュース(毎日) 朝日 読売 ニューサイエンティスト
  介形虫のなかまのようですね

初期四肢動物の超系統樹 12.02.03
  A supertree of early tetrapods
  Marcello Ruta ; Jonathan E. Jeffery ; Michael I. Coates
  Proceedings: Biological Sciences vol.270 No.1532 pp.2507-2516

  初期四肢動物のスーパートリーを50のソース系統樹から作成していま
 す。
  児童が新発見!?2000万年前の巻き貝化石 11.19.03
  ヤフーニュース(京都新聞)

最古の脊椎動物化石 10.23.03
  オーストラリア、サウスオーストラリア州で発見されたオタマジャクシ形の
 化石、これが5億6千万年前に遡る最古の脊椎動物化石と、サウスオースト
 ラリア博物館のJim Gehling が発表しました。26インチということは66cmほど
 です。これまでの記録を3千万年遡るこの化石、確実に脊椎動物となれば
 すばらしいものです。
 ヤフーニュース(AP)  CNN(AP)
 参考:サウスオーストラリア博物館

国内最古のアリ化石 10.03.03
  福島県いわき市大久町小久の白亜紀後期(8500万年−8800万年前)
 の地層から、国内最古の約8500万年前のアリの化石を含むこはく2つが
 発見されていたことが3日、分かったとのこと。触覚や腹部の形などから
 共に働きアリで体長約2ミリの「カタアリ亜科」と5ミリの「ハリアリ亜科」の
 祖先と見られるそうです。
 ヤフーニュース(共同) 読売新聞 読売新聞映像ニュース
 いわき自然史研究会 日本産アリ類カラー画像データベース
 朝日新聞

中国山東省で正体不明の動物化石 9.30.03
  人民日報(写真5枚)

BBC、ネッシーが存在しないと’立証’ 7.28.03
  600ものソナービームを使って探索してもネス湖の怪物は見
 つからなかったようです。
 BBCニュース BBCロッホ・ネス モンスター

山陽町の地層で発見の化石 日本最古のエビと確認7.25.03
  ヤフーニュース(西日本新聞) 岐阜新聞6月25日付

南極大陸に存在しなかったはずのハエの化石を発見
   A fly in the biogeographic ointment  5.08.03
  ネイチャー5月8日号掲載
  ネイチャージャパンで日本語訳が読めます(無料の登録
  必要)

万葉集に詠まれた植物最古のウイルス病 4.24.03
  4月24日付ネイチャーに掲載された論文です。
 万葉集にある孝謙天皇の歌「この里は 継ぎて霜や置く 夏の
 野に 我が見し草は もみちたりけり」は752年夏に詠まれたそ
 うです。この論文では、これが夏でありながら秋の色をしたヒヨ
 ドリバナを描写したもので、植物のウイルス病について記述さ
 れた最古の記録であることを明らかにしています。
 日本語訳(ネイチャージャパン 無料の登録で読めます)

アジア産の初めてのデボン紀四肢動物 12.19.02
  ネイチャー12月19日号掲載ブリーフコミュニケーション
  First Devonian tetrapod from Asia
  MIN ZHU, PER E. AHLBERG, WENJIN ZHAO & LIANTAO JIA
  Nature 420, 760 - 761 (2002); doi:10.1038/420760a

  中国北西部、寧夏回族自治区Zhongning 層(約3億5千5百万年前) で発
 見された、不完全な左下顎骨について報告しています。

 南極の氷から2,800年前の細菌や藻類復活 12.17.02
  南極マクマード基地近く、氷の下に不凍湖があるそうです。塩分濃度が
 海水の7倍あるため、摂氏-10度でも凍らないのです。長さ5kmにわたる
 大きな湖で、Vida湖といいます。

 この湖を厚さ19mの氷が覆っています。米の研究者たちがこの氷を掘削
 したところ、15-16mほどのところから回収した氷中から細菌と藻類を発見。
 ゆっくり解凍したところ復活したそうです。
 このことから、下の湖中にも太古の微生物を存在する可能性があるとして
 います。そこからは太古のDNA資料が取り出せるかもしれないし、過酷な
 環境に生物が耐えられるなら、火星に水が残った最後の部分にも生物が
 生き残っているかもしれません。
 12月16発行のthe Proceedings of the National Academy of Sciences
 論文掲載されるそうです。
 CNN BBC MSNBC 朝日新聞 ネイチャーサイエンスアップデート
 ナショナルサイエンスファウンデーションプレスリリース(写真11枚あり)

超高空からも微生物採集 12.17.02
  生物圏はどこまで広がっているのか。高さ41kmの空中からも微生物を
 採取したというニュースもあります。英カーディフ大とインドの研究者の共
 同研究。
 ユーレカアラート ニューサイエンティスト

生命の起源に新説 硫化鉄細胞 12.04.02
  海洋底の熱鉱床から供給される硫化鉄により形成された、ミツバチの
 巣に似た構造中に細胞の起源があるというもの。細胞が先という逆転
 の発想です。
 ネイチャーサイエンスアップデート
 ユーレカアラート 
 
Philosophical Transactions of the Royal Society B
進化:生命の起源に新説 すべては海底の硫化鉄鉱石の中で始まった?
  12.17.02
  ネイチャーバイオニュース(日本語)


羽毛の形態形成 11.21.02
  The morphogenesis of feathers
  ネイチャー11月21日号掲載 Nature 420, 308 - 312 (2002);
  MINGKE YU, PING WU, RANDALL B. WIDELITZ & CHENG-MING CHUONG
  10月31日付けネイチャーadvance online publicationで紹介した研究。
 正式に掲載されました。
 ネイチャージャパン(無料の登録必要)
  今週のフィーチャーでアブストラクト部の訳が読めます。論文ダウン
 ロードもできます。
CHENG-MING CHUONG のラボサイト 12.05.02
  11月21日付け”羽毛の形態形成”の共同執筆者
  ここでもネイチャー論文がダウンロードできます。ネイチャー掲載の
 写真もあります。他論文アブストラクトへのリンクなども。


中国貴州省からは大量の化石 11.21.02
  高さ1.87m、幅4.92mという、世界最大級のウミユリ化石ほか写真4枚
  中国恐竜網

5万5千年以前の化石骨から骨蛋白質の完全な配列を解析 11.15.02
  英ニューカースルアポンタイン大、オックスフォード大、ミシガン州立大の
 研究者らが、シベリアとアラスカで発見されたステップ・バイソン
 (Bison priscus)の化石から、骨蛋白質(オステオカルシン)のアミノ酸配列を
 完全に解析することに成功しました。

 オステオカルシンはDNAに比べはるかに長期間保存されるそうです。
 ニューカースル大のMatthew Collinsによれば、摂氏0度で1億年以上、
 10度で1千万年は保存されるのだそうです。
 ステップ・バイソンのオステオカルシン配列は、現在のバイソンのものと一
 致したそうです。DNAにくらべゆっくり分岐するもので、何百万年もの間の
 進化を調べることができます。

 この研究はGeology (vol 30, p 1099)誌に掲載されます。
 もし、非常に保存のよい恐竜化石があれば、オステオカルシンからその系
 統を比較できるかもしれませんね。
 ニューサイエンティスト ユーレカアラート BBC 米地質学会
 
 
 山梨県中富町で600万年前の穿孔貝巣穴化石 10.28.02
  山梨日日新聞

キリストの弟の骨箱発見 10.22.02
  恐竜とは関係ありませんが、キリスト教を信じる人にとっては重要な
 ニュースです。
 Biblical Archaeology Review
誌にAndre Lemaireという研究者が発
 表したもの。
 石灰岩の骨箱に紀元63年の日付、アラム語で「James(どうやらヤコブ
 のことらしいです)、ヨセフの息子、イェススの弟」と記してあるそうです。
 ユダヤ人は紀元20年から70年頃の間しか骨箱を使わなかったそうで
 書体も1世紀のもの。さらに、この親子兄弟の組み合わせとなると、
 本物の可能性は高いのかも。

 報道によると、プロテスタントでは、イェススのあと、マリアがヨセフと
 の間に設けた子と解しているのに対し、カトリックでは、ヨセフの前妻
 との間の子で、ヨセフは前妻の死後マリアと結婚したことになるのだ
 そうです。そうすると異母兄になりますね。

 骨箱は、遺跡で発見されたものではなく、匿名の所有者は15年前
 イェルサレム骨董商から200-700ドルの間で買ったもの。その価値
 には気づいていなかったそうです。
 この11月、カナダのロイヤル・オンタリオ博物館で開催される聖書研
 究者の学会で展示されるそうです。
 CNN ニューサイエンティスト ABC

アラスカで小型機に匹敵する大きさの鳥目撃 10.21.02
  翼を広げた長さが4.6mというのですが、本当に飛べるの?
 300m離れた距離で見たパイロットもいるそうです。
 ヤフーニュース 朝日新聞
 アンカレッジデイリーニュース

太陽系に巨大小惑星 10.08.02
  冥王星のさらに外側を回る巨大小惑星。直径1,250kmとい
 うもの。冥王星の半分の大きさだそうです。
 米カリフォルニア盆地に住む先住民、Tongva 族の創造神か
 ら「クワーオワー(Quaoar)」と命名されています。
 朝日新聞 ネイチャーサイエンスアップデート
 Frequently Asked Questions About Quaoar
 Hubble Spots an Icy World Far Beyond Pluto

河北省で白亜紀化石群 9.14.02
  河北省豊寧満族自治県で約1億3千万年前の化石が発見されまし
 た。同県外溝門郷騾子溝村東土度窖后山というところ。10種あまりの
 うち、リコプテラなど魚類が主ですが、蝶や鳥類も保存状態のよいもの
 が出ているそうです。
 新華社

フネガイ化石の新種発見 9.09.02
  兵庫県立人と自然の博物館(三田市)の研究員が岡山県牛窓町で
 発見した化石が、二枚貝「フネガイ」の新種であることが分かり、7日
 から10月末まで同館で展示されるそうです。
 神戸新聞

恐竜の祖先は夜行性だったかも 9.04.02
  Recreating a Functional Ancestral Archosaur Visual Pigment
  Belinda S. W. Chang, Karolina Jonsson, Manija A. Kazmi,
  Michael J. Donoghue and Thomas P. Sakmar
  Molecular Biology and Evolution 19:1483-1489 (2002)

  この報告は、主竜類(archosaurs)の祖先の視物質がどのようなもの
 だったか推定し、再創造し、その機能を調べるというものです。
 視物質、ロドプシンを再生するにあたって、Changらは既存のデータベー
 スに変わって、祖先の主竜類がそのロドプシンのために持っていた、最
 もありそうなDNA系列を推論する高度な統計的方法を使ったそうです。

 哺乳類、ワニ、鶏、両生類、真骨魚類および、 より原始な脊椎動物であ
 るヤツメウナギなどの30種類の現生脊椎動物でロドプシンをコード化す
 る遺伝子系列を使用して、これらの脊椎動物がどう互いに関連するか、
 また、しばしばあるタイプの遺伝子の変化が時間がたつにつれてどう起
 こるかに関する知識、系列整列、およびモデルを使用して、見込み量最
 大の、最もありそうな遺伝子系列について計算し、主竜類のロドプシン
 DNA系列を再構成しました。

 次に、それを哺乳類組織細胞に入れて、実際にロドプシンを生産させま
 した。生産されたロドプシンを調べると、508ナノメートルの光の波長を
 もっともよく吸収することがわかりました。これは現生脊椎動物よりわず
 かに赤方にずれているそうです。また、それは鳥類のロドプシンの吸収
 スペクトルに最もよく似ているそうです。この結果から主竜類の祖先は
 夜行性だったという仮説を補強することになるそうです。初期の恐竜も
 夜行性だったでしょうか。

 各脊椎動物のロドプシンを比較して、その分岐年代を推定する研究は
 私も聞いたことがありますが、推定したロドプシンの機能を調べるのは
 ユニークな研究だと思いました。
 ユーレカアラート BBC ネイチャーサイエンスアップデート
 
南アフリカでウミサソリ足跡 8.30.02
  ウェスタンケープ州Laingsburg近郊で。行跡は15mほどの長さ、23組
 の足跡でストライドは60cm。そこからウミサソリ体長は2.5mとされてい
 ます。
 インディペンデントオンライン

湖北省で海洋化石群発見 8.30.02
  武漢化工学院地質学教授らの遠征で。宜都市で古生代の海洋古生
 物化石発見。2-5億年前のもの。50ムーほどの範囲に40種あまり。
 ※1ムー(畝)は6.667アール 1/15ヘクタール
 人民日報 新華社

澄江生物群:解読カンブリア紀生命の謎 8.06.06
  最近、澄江生物群の研究はかなり進んでいるようです。人民日報、新
 華社のニュースを見ても、海口虫の研究について進展があったことが
 報道されています。ただ、私も読むのを怠けていてなかなか紹介できま
 せん。
 新華社雲南頻道では、これについてまとめて報道しています。参考まで
 参考:中国科学院ニュース

「ローマーの空白」から見つかった初期四肢動物 7.04.02
  An early tetrapod from 'Romer's Gap'
  J. A. CLACK 
  ネイチャー7月4日号掲載 Nature 418, 72 - 76 (2002)

  初期四肢動物の化石記録は、デボン紀と石炭紀前期から新しい発見が増えてい
 るそうです。が、化石記録に乏しい2,000万年の期間(ローマーの空白)があり、その
 間に初期四肢動物は主要な陸生の特徴を獲得していったと見られています。

 今回報告された四肢動物は、Tournaisian(トルネー統層3億5,400万年〜3億4,400
 万年前)でこれまでに出土した四肢動物としては、関節のある唯一の骨格標本。
 Pederpes finneyae gen. et sp. nov. と命名されています。

 手には5本の指がありますが、小さい6本目の指があったかもしれません。デボン
 紀の四肢動物よりも陸生に適した構造をし、それより新しい姉妹群にあたるアメリ
 カ産のWhatcheeria属とともに、デボン紀後期の四肢動物に次いで最も原始的な
 四肢動物のクレードを構成し、デボン紀後期と石炭紀中期の四肢動物群の間にこ
 れまであった時間的、形態的、系統発生的な空白を埋めるものとしています。
 BBCニュース ヤフーニュース(時事) 朝日新聞
 ネイチャージャパン
  (無料の登録必要。「今週のフィーチャー」で論文全文をPDFファイルで読めます)
 参考:ハンテリアン博物館
 著書:Gaining Ground The Origin and Evolution of Tetrapods(インディアナ大)
    手足を持った魚たち-脊椎動物の上陸戦略 (講談社現代新書)

最古の硬い骨格をそなえた生物 7.02.02
  BBCニュース。5億5千万年前に既にカイメンかサンゴのような硬い骨格を備えた
 生物が生息していたのだそうです。ナミビアで発見された化石は
 Namapoikia reitogensis と命名されています。

最古の這い跡 5.10.02
  Discoidal Impressions and Trace-Like Fossils More Than 1200 Million Years Old
  
  ウェスタンオーストラリアで発見された12億年前の這い跡について。
 これまで多細胞生物が現れたとされる6億年前を大幅に遡ることになります。
 サイエンス5月10日号掲載
 BBCニュース ネイチャーサイエンスアップデート 毎日インタラクティブ 朝日新聞
 サイエンティフィックアメリカン

陸上生物最古の足跡 5.04.02
  First steps on land: Arthropod trackways in Cambrian-Ordovician eolian
    sandstone, southeastern Ontario, Canada
   Robert B. MacNaughton

  ジオロジー Geology: Vol. 30, No. 5, pp. 391-394.
  カナダ、オンタリオ州キングストンの北東約20kmの砂岩風成層から発見さ
 れた、節足動物の足跡について報告しています。年代はカンブリア紀後期か
 らオルドビス紀前期の間です。約5億3千万年前ということです。
 これまで報告された最古の足跡より約4千万年遡るものです。

 足跡は、両側に多数の後、真ん中に尾を引きずった跡があります。報告者
 たちは、足跡をつけた生物は、全長50cmくらいであり、16-22本の脚を持って、
 その後ろに尾を引きずっていたと結論づけでいます。

 euthycarcinoid という分類、私にはわかりませんが、甲殻類と昆虫の間くらい
 の生き物のようです。たぶん水陸両生で、波打ち際の砂丘を歩いた後、風に
 運ばれた砂で埋められたのでしょう。
 ネイチャーサイエンスアップデート
 CBCニュース

Australia's Lost Giants 3.28.02
  およそ5万年前にオーストラリアから巨大生物が絶滅した理由を研究する、
 米コロラド大のGifford Miller 。彼は、オーストラリアに渡った人類が火を放って
 植物を焼き、植生が変わったため気候の変化を引き起こした。そのため巨大生
 物が絶滅したとしています。
 その証拠を探る調査行など。

インドで発見された最古の這い跡(?)、さらに遡る2.10.02
  98年10月、インドで11億年前に遡る、生き物の這い跡が発見され、話題になりま
 した。(Triploblastic Animals More Than 1 Billion Years Ago: Trace Fossil Evidence from India
 Adolf Seilacher, Pradip K. Bose, Friedrich Pflugerサイエンス98年10月1日号)


 ところが、その這い跡のある砂岩は、さらに5億年遡り、16億年前のもので
 ることが判明しました。Geology誌この2月号で2つのグループが別々にこの年代を
 出したものです。
 1.6 Ga U-Pb zircon age for the Chorhat Sandstone, lower Vindhyan, India:
 Possible implications for early evolution of animals.

 Birger Rasmussen, Pradip K. Bose, Subir Sarkar, Santanu Banerjee, Ian R. Fletcher,
  Neal J. McNaughton
,
 U-Pb zircon dating and Sr isotope systematics of the Vindhyan Supergroup,
  India.

 Jyotiranjan S. Ray, Mark W. Martin, Jan Veizer, Samuel A. Bowring, pages 131-134


 このことについて、最初の論文の記載者、Adolf Seilacherは、このことはよりエキ
 サイティング、あるいは信じがたいことだ。この痕について生物起源以外の説明が
 できるだろうかと、話しているのに対し、カリフォルニア大リバーサイド校の古生物
 学者、Mary Droser は、這い痕というより割れ目に見えるといいます。
 その正体はどちらでしょうか?
 サイエンスナウ2月8日号(読むには購読料金必要)

米ウィスコンシン州上部カンブリア系からクラゲ化石 1.28.02
  Stranded on a Late Cambrian shoreline: Medusae from central Wisconsin
  James W. Hagadorn, Robert H. Dott Jr., Dan Damrow
  Geology: Vol. 30, No. 2, pp. 147-150.
  ウィスコンシン州中部の上部カンブリア系Mt. Simon-Wonewoc 砂岩から、
 7つの層準に、当時の砂浜に打ち上げられたクラゲの印象化石が産出したそ
 うです。クラゲのような柔らかい組織、それも砂浜に打ち上げられたものは、
 きわめて珍しいものです。50cm以上もある大きいものです。
 ヤフーニュース  ニューサイエンティスト ユーレカアラート
 サイエンティフィックアメリカン BBC ネイチャーサイエンスアップデート

中国昆明地区で発見された澄江動物群化石 1.22.02
  人民日報です。雲南省の古生物学者、羅恵麟、陳良忠、胡世学が新華
 社に公開したものです。化石写真があります。
 脊索動物と脊椎動物の進化の空白を埋める化石、海口華夏魚と中新魚で
 す。報道では最新発見としていますが、本当に最新発見なのか、すでに記
 載されたものか、私にはわかりません。

 ちなみに、ネイチャー99年11月4日号 402 pp.42-46 では、昆明で発見され
 た原始的な脊椎動物、MyllokinnmingiaHaikouichthys が報告されてい
 ます。後者は海口華夏魚と名前が似ていますが、これらとどういう関係にあ
 るのでしょうか。"魚"とつけている以上、脊索動物よりは脊椎動物のような
 感じですが。このあたり、詳しい方がいらっしゃったら教えてください。
 参考:網絡文適2000年11月17日

小惑星と地球が7日ニアミス 1.09.02
  "2001 YB5"と、12月26日に命名された300mほどの小惑星。7日に
 地球から83万kmの近さを時速11万kmで駆け抜けたそうです。
 もし、地球と衝突すればフランスを吹き飛ばす程度の災害になったそう
 です。
 ヤフーニュース BBC
 Near-Earth Object の2001 YB5 情報

中国カンブリア紀前期の澄江化石産地で見つかった原始的な新口動物
  11.22.01
  Primitive deuterostomes from the Chengjiang Lagerstatte (Lower Cambrian, China)
  D.-G. SHU(舒コ干), S. CONWAY MORRIS, J. HAN, L. CHEN, X.-L. ZHANG, Z.-F. ZHANG,
  H.-Q. LIU, Y. LI & J.-N. LIU

  ネイチャー11月22日号掲載

  研究者たちは、中国澄江から発見された化石の中からこれまでの分類に
 おさまらない原始的な新口動物を報告しています。それらを包含する新しい
 動物門、Vetulicolia(ウェツリコリア)を彼らは創設しました。化石は以下のよ
 うに分類されています。
  Phylum(門) Vetulicolia nov.
  Class(綱) Vetulicolida Chen & Zhou 1997
  Family(科) Didazoonidae Shu & Han fam. nov.
  Genus(属) Didazoon Shu & Han gen. nov.
  Didazoon haoae Shu & Han sp. nov.
 
 いくつかの特徴、とりわけ1列に並んだ鰓裂から、この分類群が新口動物の
 多様化の初期段階を探る手がかりになってくれる可能性があると思われる
 そうです。
 ヤフーニュース(読売新聞) 新華社

3億年前のゴキブリ化石 11.09.01
  何で恐竜のページなのにゴキブリの紹介を?と、私自身疑問に思いなが
 ら書いています。
 昨日紹介した米地質学会年会での発表です。
 米オハイオ大の研究者が発見したもの。オハイオ州東部の炭鉱からです。
 3億年前といえば石炭紀といわれます。体長約9cm。ゴキブリの化石としては
 過去最大だそうです。我が家で這いまわられるのは願い下げですね。
 うがった見方すれば、SVP総会の頃にはニューヨークに貼り付けだった記者が
 ようやくこのあたりまで取材できたのかな?
 ヤフーニュース(時事) CNN BBC MSNBC
 オハイオ大ニュース(大きい写真あり)
 アブストラクト(?)

最古の甲殻類化石発見7.23.01
  A Phosphatocopid Crustacean with Appendages from the Lower Cambrian
  David J. Siveter, Mark Williams, and Dieter Waloszek
  サイエンス7月20日号掲載
  イングランド西部のシュロップシャー州で5億1千100万年前の石灰岩層から
 発見された化石です。0.5mm程度の大きさしかありません。
 最古の甲殻類化石です。酢酸で処理して立体的な標本が取り出されました。
 体全体付属肢も軟らかい組織も、立体的に保存されています。
 前期カンブリア紀にあたり、この年代にこれだけ発達した甲殻類がいることは
  ”カンブリア爆発"より前、5億4千500万年以前の前カンブリア紀に動物の体
 制の爆発が起こったことを示唆するとしています。
 ヤフーニュース(ロイター) BBCニュース MSNBCニュース

中国貴州省から元生代の原腸胚化石発見7.04.01
  科学通報2001年6月第12号掲載
  硫酸塩化原腸胚化石在甕安徒山沱組燐塊岩的発現
  尹崇玉 高林志(中国地質科学院地質研究所)
  研究者達は燐塊岩(燐酸塩岩のことでしょうか?)を酢酸で溶かしていった
 ところ、とけ残った残りに燐酸塩化した化石を発見したそうです。
 それは、原腸胚期(発生の途中で原内胚葉が胞胚の内部に入り、原腸が
 形成される時期)の胚化石だったことが判明したそうです。
 化石の直径は500μm(0.5mm)前後。これまで卵が分裂した時期の化石報
 告はありましたが、原腸胚期化石の報告は初めてです。
 年代はSinianとあるので、元生代末(約5億6千万年より以前)です。
  表紙写真(とてもはっきりわかります)

Bugs do science's dirty work
  Beetles clean skeletons for museum's collection 6.13.01
  サンフランシスコクロニクル紙。日本でも骨格標本を作るために、カツオ
 ブシムシだったか甲虫に骨以外の部分を食べさせます。このアイデアは
 カリフォルニア大バークレー校の生物学者で現在90歳代のWard Russell
 が1920年代に野外で気づいたことだそうです。

オーストラリアとアメリカにおける大型動物絶滅はヒトが原因6.07.01
  サイエンス6月8日号掲載
  New Ages for the Last Australian Megafauna: Continent-Wide
   Extinction About 46,000 Years Ago

  Richard G. Robertsほか
  オーストラリアでは体重100kg以上の陸生哺乳類、爬虫類、鳥類及び体
 重45kgから100kgの7属中6属が死滅しているそうです。この研究では28サ
 イトの動物相の死滅年代を光学的及びウラニウム-トリウム年代測定法に
 よって明らかにしました。年代は46,000年前を中心としたものになりまし
 た。この結果からは最終氷河期がもたらした乾燥化による絶滅よりも、
 ヒトが関わって電撃戦のように絶滅させたあるいは環境を変化させたこと
 を示すものだそうです。

  A Multispecies Overkill Simulation of the End-Pleistocene Megafaunal Mass Extinction
   John Alroy

 北アメリカの41種中32種の大型動物の絶滅とヒトの増加及び狩猟の関係を
 コンピュータシミュレーションにより割り出したもの。それによると、13,000前
 にヒトが北アメリカに渡ってから800から1,600年後に絶滅が起こったとして
 います。
 BBCニュース MSNBCニュース ABCニュース ディスカバリーオンライン

澄江動物群から見つかった、カンブリア紀初期の尾索類 5.24.01
   An Early Cambrian tunicate from China
   D.-G. SHU, L. CHEN, J. HAN & X.-L. ZHANG
   (長安、西北大学早期生命研究所 舒コ干、陳苓、韓健、張興亮)
  ネイチャー5月24日号掲載
  Cheungkongella ancestralis gen. et. sp. nov.
  15mmほどの大きさの尾索類の化石です。尾索類は脊索動物の中でも
 もっとも原始的なもので、脊索動物や脊椎動物にいたる進化の道筋を研
 究するために、重要な化石です。これまでカンブリア紀初期の地層からは
 明確に尾索類と見なせるものはごく少数で、またまたあっても尾索類かど
 うか意見が分かれているそうです。今回の発見は尾索類の可能性が高い
 もので、ホヤ類の現存するシロボヤ属に似ているそうです。この化石の形
 態は、脊椎動物の起源を理解するのに有用であるとしています。
 中国名は"始祖長江海鞘"というそうです。
 新華社

海洋性古生物の生物多様性に関するデータベース5.18.01
  PNAS5月15日号に掲載。
  シンシナティ大ニュース ニューヨークタイムス(無料の登録必要)5.22追加
  The Pleobiology Database

シーラカンス、ネット上でライブ 5.17.01
  南アフリカ北東部のSodwana湾、水深100mで生きたシーラカンスの泳い
 でいるシーンが撮影されたものです。
 わずか12秒ですが、その深さにダイバーがいられる限度だそうです。
 見るには10ドルの支払いが必要です。
 Live Coelacanth Expedition
 CNNニュース BBCニュース MSNBCニュース

中国貴州省に新たな古生物化石群4.30.01
  貴州省西南部にある関嶺布依族苗族自治県新舗郷の化石産地を、
 中国地質調査局古生物中心、貴州地勘局などの機関が合同で調査
 したところ、2.3から2.4億年前、三畳紀前期の海生生物化石産地であ
 ることが明らかになりました。
 当時、そのあたりは深さ200から500mの海だったそうです。爬虫類では
 魚竜、幻竜、海竜とあるのですが、後二者はよくわかりません。
 ほかに魚類、ウミユリ、オウムガイ?、腕足類と古植物があります。
 化石の保存がよく大量に産出し、当時の海生生態系を研究する上で貴
 重なため、今後天然博物館または地質公園にする構想もあるようです。
 新華社

最古のダニ化石発見4.10.01
  Annals of the Entomological Society of America でオハイオ州立大の
  Hans Klompen らの報告です。
 Carios jerseyi と命名されたダニは、ニュージャージー州の空き地の9,000万年
 前の重さ80ポンドの琥珀の中から発見されました。体長520マイクロメートルです。
 これまでダニの化石はバルト海地方の琥珀から4,200万年前のものが最古なの
 で、一気に5,000万年生存記録を遡りました。
 背には3ダースの毛が2列に並んでいるそうです。センサーの役割をしていたのか
 もしれません。
 この化石のすぐそばには羽化石があり、研究者は海鳥に運ばれて、ダニが最初
 に進化したとされる南米から運ばれたのではないかと推測しています。
 ABCニュース デイリーインサイト(read paperで論文を見ることができますPDF)
 オハイオ州立大ニュース BBCニュース

英シルル紀層で産出した保存状態のきわめてよい蠕虫型軟体動物3.24.01
  ネイチャー3月22日号掲載
  An exceptionally preserved vermiform mollusc from the Silurian of England
  英、フェレフォードシャーの発掘現場の化石は、節足動物や多毛類です。火山
 灰に埋没した後、凝固物と一緒に固化し、スパー状方解石で充填されたため、
 化石化されないクチクラ層でも保存されたそうです。
 ただ、中空状態で保存されたため、見るためにはデジタル技術で復元するしか
 なかったそうです。研究者たちは数十マイクロメーター間隔で切断した一連の研
 磨資料とコンピュータを使った復元法を併用して、化石のデジタル立体像を製作
 しました。
 UniSci
 Acaenoplax hayae videos クイックタイムで立体ビデオ像を見ることができます。

中国で古生代と中生代を境界づける示準化石確定3.16.01
  「牙形石化石」というものです。阿根廷(アルゼンチン)で開催されている国際地
 質科学連合会で13日発表されたようです。
 1986年に中国地質大学殷鴻福院士が提出したもので、浙江省煤山産の化石で
 す。これを示準化石とすることに海外から強烈な反対もあり、菊石を示準化石とす
 ると反対者はしていたそうです。
 しかし、殷鴻福は煤山産化石の系統的研究を続け、牙形石化石が腹足類の化石
 で、古生代末の大海退の際、大量に死滅して残されたものであることを明らかにし
 たそうです。
  人民日報

中国内蒙古自治区で200-500万年前の化石発見3.14.01
  フフホトから南南西200kmほどの准格爾旗(ジュンガルチー)巴潤哈岱郷という
 所で哺乳類と爬虫類の化石が大量に発見されたそうです。200-500万年前の
 ものとされています。サイやカメの化石もあるそうです。
 新華社

中国の洞穴から20万年前の動物とヒトの歯発見3.13.01
  シンシナティ大ニュースです。

河南省鄭州で出土した化石3.06.01
  直径30cm長さ80cm、重さ17.5kgの大腿骨?です。古代ゾウか恐竜か?という
 程度でしか紹介していませんが、写真付きなので。
 人民日報 
 参考:雲南省大理白族自治州では200万年前の剣歯ゾウ、ステゴドン化石出土
    地元の農民が石炭掘りで地下70mから発見。
    人民日報

北朝鮮で6億2千万年前の化石大量に発見3.05.01
  北朝鮮「労働新聞」の報道として、金日成総合合大学地質系研究員が平壤市中
 和郡、祥原郡と黄海北道燕灘郡等の地で1,000以上の6億2千万年前の化石を発
 見したそうです。原始海蟄と海草化石だそうです。海蟄の意味はわかりませんが、
 直径0.6から2mm、海草は幅0.1から0.3mm長さ1から15mm。朝鮮は地質的発展も
 世界で一番早い国家であると結んでいるのが・・・
 新華社(中国語) 人民日報(中国語)

火星由来の隕石から鎖状に形成された磁鉄鉱結晶発見3.01.01
  PNAS2月27日号掲載。
   E. Imre Friedmann, Jacek Wierzchos, Carmen Ascaso, and Michael Winklhofer
   Special Feature: Chains of magnetite crystals in the meteorite ALH84001:
    Evidence of biological origin PNAS 2001 98: 2176-2181
PDFダウンロードできます。
  南極で発見された、『アレン・ヒルズ84001』(ALH84001)と名付けられた、火
 星起源の隕石から、鎖状に形成された磁鉄鉱結晶が発見され、それは約39億
 年前に火星の岩に入り込んだ微生物により作られたものという研究結果です。
 概要は、大分前にお知らせしました。
 一方、批判としては、彼らは隕石の中にある鎖状以外の磁鉄鉱結晶について
 何ら調査報告していないというものがあります。
 ヤフーニュース(日本語) ABC BBC サイエンスデイリー
 NASA Amesニュースの磁鉄鉱結晶イメージ(プレスサイズあり)
 関連:地球上の生命は隕石によって運ばれたという研究。PNAS2月27日号掲載
 カリフォルニア大センディエゴ校ニュース サイエンスデイリー

100℃の環境で生きるチューブウォーム2.21.01
  AAAS(American Association for the Advancement of Science )年次総会
 デラウェア大のCraig Cary の発表です。
 Pompeii worm と呼ばれるチューブウォームは、太平洋底のチムニーに群集して
 いますが、他の種類のチューブウォームと異なり、噴出口のすぐへりにいるので
 100℃の熱水に耐えているのだそうです。また共生するバクテリアも他の種とは
 異なり、高温に耐えるもの。高温でのプロセスに、工業化学者たちの注目が集
 まっているそうです。
 ディスカバリーオンライン

Flying Like a Fossil Flapper 1.29.01
  デイリーインサイトです。トリの翼のように羽ばたいて飛ぶ飛行機。その開発に
 翼竜をヒントにするそうです。
 カナダ、トロント大のプロジェクト。これまで離陸に必要な時速80kmは達成してい
 ましたが、離陸にいたっていないとのこと。そこで、翼竜の化石2体を研究してい
 るエンジニア、Jim Cunningham の助けを借りることにしたそうです。彼によれば
 翼竜の方が羽毛の生えた翼より真似しやすいし、翼竜は助走や激しい羽ばたき
 なしに飛び上がったというのです。
 プロジェクトチームの羽ばたき飛行機"Nightingale"は、大空を舞うでしょうか。
 参考:Project Ornithopter

火星から飛来した隕石に新たな生物の証拠? 12.19.00
  NASAが13日に発表したところでは、南極で1984年に発見された火星由来の隕石
 ALH84001から、微生物によって作られたとみられる磁鉄鉱(Fe3O4)の結晶を発見し
 たそうです。
 この隕石は45億年前にできた隕石で、1,600万年前に大きな衝撃により、火星から
 宇宙に飛び出し、1万3千年前に南極に落下したのだそうです。
 その中には10から200ナノメートルの小ささの結晶が多数あり、研究者たちはそのう
 ち600あまりを調査したところ、その1/4は、地球の微生物により作られるものと同じ
 だったそうです。このことから、少なくとも36億年以前に火星に生命が誕生していた
 可能性を研究者たちは報告しています。
 NASA AMESニュース サイエンスデイリー
 別の隕石について

わさびに虫歯予防効果 12.18.00
  チューブ入りのわさびを洗面所に置こう!
  サイエンスデイリー  ユーレカアラート アブストラクト
  サイエンティフィックアメリカン

ミトコンドリアゲノムの変動性と現生人類の起源  12.14.00
  ネイチャー12月7日号掲載
  Mitochondrial genome variation and the origin of modern humans
  MAX INGMAN*, HENRIK KAESSMANN†, SVANTE PAABO† & ULF GYLLENSTEN
  先週紹介しなければならなかったもの。が、2件の恐竜情報のはざまで、紹
 介が送れてしまいました。
 ミトコンドリアイブといえば、結構誰もが知っている言葉でしょう。この元になった
 のは、キャン(Cann, R. L.)らによるミトコンドリアDNAの分析による研究でした。
 今回の研究もミトコンドリアDNAによる分析です。世界のさまざまな民族から53
 人を選び、その全ミトコンドリアDNAを分析したところ、サンプルグループにおけ
 る直近の共通祖先が今から171,500±50,000年前のアフリカにいたことを発見
 したそうです。また、アフリカ人と非アフリカ人にわかれたのは52,000±27,500
 年前とのこと。この頃、現生人類の出アフリカが起こったのでしょう。
 以前の研究がミトコンドリアDNAの7%しか分析していないのに対し、今度は全部
 分析した点が特筆されるのでしょう。
 ネイチャーバイオニュース12月13日号

火星の岩石は化石を含んでいるかも12.5.00
  火星がかつて水に覆われていた頃の堆積層からは、地球で見つかるよ
 うに化石が発見されるかもしれないという記事。地球の湖で堆積するような
 100から200mの堆積層がNASAの無人火星探査機「マーズ・グローバル・
 サーベイヤー」の観測で判明しました。
 BBCニュース ABCニュース 毎日フォトジャーナル
 ユーレカアラート(日本語解説をPDFファイルでダウンロードできます)
 サイエンティフィックアメリカン NASAプレスリリース

26億年前の陸上生態系を示す地球化学的証拠11.30.00
  ネイチャー11月30日号掲載
 Geochemical evidence for terrestrial ecosystems 2.6 billion years ago
 YUMIKO WATANABE, JACQUES E. J. MARTINI & HIROSHI OHMOTO
 生物がいつから陸上に進出したかは、今まで不明でした。これまで最古の陸上
 生物の痕跡として確実なものは、米国アリゾナ州で見つかった12億年前の微化
 石だそうです。今回研究者たちは、南アフリカのムプマランガ州で発見されてい
 る炭素質に富んだ古土壌とその母岩の産出状況や同位体比率等を分析したと
 ころ、26億から27億年前の微生物マットである可能性が非常に高いそうです。
 陸上生態系の痕跡が今までより14億年遡ることになるそうです。
 ネイチャー ABCニュース MSNBCニュース ペンシルヴァニア州立大ニュース


チンパンジー アイの息子に新生児微笑10.31.00
  30日の松沢哲郎教授の会見では、ヒトと同様にチンパンジーにも新生児微笑
 が見られることがわかったそうです。
 ヤフーニュース
 参考:アイのホームページ

究極の冬眠  2億5,000万年前の細菌をよみがえらせた研究者 10.26.00
 ネイチャージャパンのバイオニュースです。
 先週お伝えした塩の結晶の中からよみがえった細菌について日本語です。

種の進化はこれまで考えられたよりはるかに早い10.20.00
  サイエンス10月20日号
  Rapid Evolution of Reproductive Isolation in the Wild: Evidence from
   Introduced Salmon
  Andrew P. Hendry, John K. Wenburg, Paul Bentzen, Eric C. Volk, and
  Thomas P. Quinn
  米ワシントン州ワシントン湖でサケがわずか60-70年、13世代で2つの集団に
 分かれたそうです。湖で産卵するものと川で産卵するもので、産卵する巣の掘り
 方や体型、大きさも異なったそうです。
 これまで考えられていたのより10倍も早い速度ということです。
 同じサイエンスには、昆虫でも同様の例が報告されています。
 恐竜もその初期にはこんな風に進化したのでしょうか?
 BBCニュース  ユーレカアラート ディスカバリーオンライン MSNBCニュース

2億5千万年前のバクテリアを復活培養10.19.00
  ネイチャー10月19日号
  Isolation of a 250 million-year-old halotolerant bacterium from
  a primary salt crystal
  RUSSELL H. VREELAND, WILLIAM D. ROSENZWEIG
  & DENNIS W. POWERS
  研究者たちは、二畳紀サラド層で産した2億5000万年前の食塩結晶内の
 塩水封入物から、未知の胞子形成細菌(Bacillus属、仮称2-9-3)を単離し、
 増殖させたものです。
 この結晶はいったん結晶となって以来、再結晶化されなかったことが確認さ
 れているとともに、表面は強い酸及びアルカリにより滅菌処理され、混入の
 可能性をほぼなくしています。
 ヤフーニュース  ヤフーニュース(写真) CNN ABC BBC MSNBC
 ネイチャーサイエンスアップデート

新しい綱をなす微生物発見10.17.00
  グリーンランド北西の島でデンマークの研究者が発見した水中微生物ですが、
 今までの生物の分類にあてはまらないそうです。Micrognathozoaという新しい
 綱がたてられ、 Limnognathia maerski と命名されました。
 MSNBCニュース
 Journal of Morphology
 Polarfronten デンマーク語です

仙台市の名取川で1600万年前のオウムガイ化石発見10.12.00
  小学5年生の曵地和博君が夏休みの化石採集で。仙台市科学館で開催中の
 児童生徒理科作品展に化石標本が出品され、殻の形や内側の模様からオウム
 ガイ類のアツリアと鑑定で明らかになりました。分布の北限を大きく塗り替える
 ものです。
 ヤフーニュース

14番目のホックス遺伝子 ナメクジウオの不思議 10.12.00
  ネイチャー門バイオニュースです。ナメクジウオを含め全ての動物は、前から
 後ろに体軸を作り出すホックス遺伝子のクラスター(かたまり)を持っています。
 これまでクラスターをつくるホックス遺伝子は最大で13種類知られていました。
 ところがナメクジウオからは14番目のホックス遺伝子が発見されたそうです。
 ほかの動物は進化の過程でホックス遺伝子をなくしていったのです。
 ナメクジウオはこれまで見つかった中で最も豊かで完全なホックス遺伝子を持つ
 動物ということになります。

カナダ・マニトバ州で世界最大の三葉虫発見10.10.00
  マニトバ人と自然博物館のニュースによれば、同博物館のチームはマニトバ州
 北部で世界最大の三葉虫化石を発見しました。何しろ長さ72cmというのですから。
 4億4千5百万年前にこんなのが海底を這っていたとは驚きですね。
 BBCニュース
 マニトバ人と自然博物館ニュース

アロワナは生きた化石だった10.8.00
  鑑賞魚として人気の高いアロワナは、約1億3千万年前から殆ど形態を変えな
 い生きた化石であることが、名古屋大大学院理学研究科の熊沢慶伯講師らの
 研究で明らかになったそうです。
 DNA変化の解明からだそうです。アジアアロワナとオーストラリアアロワナは、
 約1億2千万年前から1億5千万年前にゴンドワナ大陸の分裂に伴い枝分かれし
 た可能性が高いことが解明されました。
 7日から東大駒場キャンパスで開催されている日本進化学会で発表されます。
 古生物サイドから見ても興味を引かれる発表は他にもあります。
 大久保駅から科博新宿分館に歩いていくと途中アロワナ専門店がありますが、
 このニュースを聞くと、別の目で見ることができそうです。
 ヤフーニュース
 中日新聞
 参考:AROWANA WORLD 古代魚の栖

菌類の上陸は植物と同時期9.15.00
  これまで考えられていたより5,500〜6,000万年早く、約4億6,000万〜4億
 5,500万年前、植物が上陸したのと同時期に、菌類も上陸していたことが、
 堆積物中の微化石からわかりました。
 カリフォルニア大バークレー校のDirk Redeckerほかの研究です。
 ユーレカアラート
 カリフォルニア大バークレー校ニュース
 CNNニュース
 サイエンス

ペルム紀末の大量絶滅はやはり急速8.6.00
  Tempo of the end-Permian event: High-resolution cyclostratigraphy at the
  Permian-Triassic boundary
  Michael R. Rampino, Andreas Prokoph, Andre Adler
  Geology 7月号に掲載。
  7月23日付けネイチャーの研究では中国の地層からその絶滅の期間が短期間
 だったということが報告されています。
  こちらは、オーストリアやイタリアのアルプスのペルム紀末から三畳紀にかけて
 の地層の調査です。この境界における劇的な生物相の変化は6万年以内とのこ
 と。これはカタストロフィックな原因によることを示唆するとしています。

ペルム紀末の大量絶滅はごく短期間に起こった7.23.00
  サイエンス7月21日号掲載。
 Y. G. Jin, Y. Wang, W. Wang, Q. H. Shang, C. Q. Cao(中国科学院南京地質古
 生物研究所), D. H. Erwin(米国立自然史博物館)
 ペルム期末の大量絶滅は、いわゆる五大絶滅のうち最も規模の大きいもので、
 海洋生物の科で60%、種のレベルでは96%が絶滅したとも言われています。

  この研究では、中国南部のメイシャン、ここはペルム紀-三畳紀境界の地層で
 世界で最も研究されている所だそうです。そこから産出する化石記録を統計処
 理しました。ここからは15の海洋生物群その中に162属、種のレベルでは333種
 あるのですが、2億5千140万年前の前後50万年以内に(ナショナルジオグラフィッ
 クニュースでは16万年としています)その90%以上が絶滅したことが判りました。
 彼らはこの絶滅の原因についてはシベリアントラップの大規模な溶岩噴出活動
 また、未だ確認されていませんが隕石など宇宙からの飛来物を候補としてあげ
 ていますが、そのどちらとも断定はしていません。
 ナショナルジオグラフィックニュース
ペルム紀末の大量絶滅の証拠7.25.00
  ABCニュースです。先日お知らせしたサイエンス発表の研究を、側面からリ
 ポートというもの。サイエンス論文の研究対象は、中国メイシャンの地層でし
 たが、こちらはニューメキシコ州ズーニー山地でその証拠発見というものです。
 同論文の共同執筆者D.H.Erwin側から。


 Biting beetle gives away secrets7.17.00
  BBCニュース。甲虫の中には食料の葉を巻く種類があるそうです。米ノース
 ダコタとワイオミングで発見された11個の巻かれた葉の化石から、甲虫自身の
 化石はないものの、これまでより2,000万年以上遡り、6,600万年前に、この種
 の甲虫が存在したとしています。

ヒトゲノム解読発表6.27.00
  守備範囲外ですが、一応ニュースを
 ヤフーニュース
 毎日フォトジャーナル
 サイエンスディリー

太平洋南西の海山で多数の固有種発見6.27.00
  ネイチャー6月22日号掲載。BERTRAND RICHER DE FORGES, J. ANTHONY
  KOSLOW & G. C. B. POORE
 この発見以前に世界の海山から発見された無脊椎動物の総数は597種だそう
 ですが、今回、タスマン海およびサンゴ海南東海域にある海山から、大型動物
 相の種が850以上発見されました。そのうち29〜34%は科学研究的に新規のも
 のであり、海山固有種である可能性があるとのこと。
 これまで恐竜の時代に絶滅したと考えられていたものもあるようです。また、海山
 ごとに固有の種が分化しており、これらの動物相の保全が検討されなければなら
 ないそうです。
 CNNニュース
 ネイチャー

大分県安心院(あじむ)盆地でカメなどの動物群化石発見6.10.00改
  安心院町教委と滋賀県立琵琶湖博物館の発表です。
  300〜400万年前の第三期後半の津房川(つぶさがわ)層と呼ばれる地層で、
 県内の中学教諭(北林栄一さん)が1995年にゾウの化石を発見して以来、発
 掘調査が続けられました。

 この中にシンシュウゾウの骨が含まれていたため、発見の連絡を受けたゾウの
 化石に詳しい琵琶湖博物館の高橋啓一専門学芸員が中心となって安心院町
 教育委員会と共同で発掘、鑑定を進めてきたもの。  

 そのゾウ(シンシュウゾウ)のほか、 地層から脊椎動物、植物、昆虫、淡水貝
 類など70種、約1,000点。カメ類は257点あり、オオアタマガメ、カントンクサガ
 メ(両者とも世界初)、ハナガメ(日本初)ニホンスッポン、など初発見となったも
 のもあるそうです。
 ワニ類では日本で初めてのヨウスコウワニの歯やほお骨を、両生類ではアジア
 最古の記録となるオオサンショウウオの背骨を確認。

 哺乳類では日本で最も明確にサンバージカと特定できる両角が残る頭骨が見
 つかった。また、ゾウ化石は年代を特定する上で指標となるそうで、シンシュウ
 ゾウの一個体の背骨や肋骨、四肢骨など約100点を確認。これまで宮城から長
 崎県まで15例以上ある報告の中で最も良い標本だそうです。

 当時の生態系を知る上でとても貴重な資料となり、当時ののアジアにいた動
 物は、現在とほぼ同じ形になっていたことが、今回の発掘からわかったそう
 です。
 ヤフーニュース(時事)
 ヤフーニュース(朝日放送)
 ヤフーニュース(西日本新聞)
 ヤフーニュース(中日新聞)
 オオアタマガメ写真(共同)
 参考:滋賀県立琵琶湖博物館

オーストラリアから32億2千5百万年前の生命の証拠6.8.00
  ネイチャー6月8日号掲載。
 オーストラリアのビルバ・クレイトンから産出した深海火山性の
 塊状硫化物鉱床に、糸状の微生物の化石と思われる硫化鉱
 繊維が発見されたそうです。
 ネイチャー
 ディスカバリーオンライン
 サンフランシスコクロニクル紙のイラスト

三葉虫は硫化物を無毒化する細菌と共生6.7.00
  Proceedings of the National Academy of Sciences. 6月6日号
  Richard Fortey(英自然史博物館)
  現在も海底のチムニーである種の生物がするように、約5億年前、
 カンブリア紀後期からオルドビス紀前期、スカンジナビアに生息して
 いたOlenid科の三葉虫も硫化物を無毒化し、エネルギーとして利用
 できるイオンの形にするバクテリアと共生していたとする論文がでて
 います。
 これは、この種のバクテリアと共生している例しては最古のものです。
 その体の割に小さすぎる口、薄い表皮、バクテリアを共生させるのに
 適した多数の体節からそう結論したそうです。
 ディスカバリーオンライン
 PNAS

中国内蒙古自治区で化石発見5.30.00
  中国科学院の古生物学者が発見したそうです。
  発見地は同自治区でも東部と思われるNingcheng CountyとLingyuan Co
 unty。後者は遼寧省の東北方とされています。
 白亜紀前期の脊椎動物の化石が多く発見されたようです。7つのカテゴリー
 に分けられるそうで、その中には非常に多くの有尾両生類が含まれ、この
 ことはこの地方の豊富な生物グループであることを示すとされています。
 また、同時期のロシアやモンゴルの化石を比較する上でも重要な糸口にな
 るとされています。(新華社)